最後の狼煙をあげる前夜
とうとうタイトルを無機質な記録形式から、ザ・タイトル!って感じにしてやったぜ。
なんか中身を自伝的物語風に書こうとしてる分、タイトルだけはあくまでnote感にしとかなきゃみたいな謎のストッパーが外れたぜ。
デンジーさんに流木さんのインスタライブ配信のコメント欄でnote更新してよって言われて
勝手に5期さんには見られてないと思って好き勝手書いてたのに、急に恥ずかしくなりました。
2個上のお兄さんにも、読まれても恥ずかしくないようにナルシズム抑えめで、、、
関係ねぇーーー!本編スタート!!
日本一取れるわけねぇ
冬学が終わり、また人並みの年末年始を過ごす。
いわゆる休みの期間が終わると、チームの集まりが始まる。
落研の1月から3月は本当にNOROSHIのための期間になる。
実長として、副実長に選んだしんすけと矢野や、他の部門長などと連携して、冬の戦い方を定めていく。
僕たちもそうだったように、8期からは無限のエネルギーを感じた。彼らのチャレンジャー精神というものなのか、2年になり、執行を取り、1年の冬とは比べものにならないくらい考えて参加している冬、それぞれが大きい小さいはあれどこのNOROSHIでかましてやろうとしていた。
僕はそんな彼らの熱を背中で感じながら、希望の光が1ミリも差してない眼をしていた。
NOROSHIがどれだけ厳しい大会か、ここに今落研に残っている中では1番わかっているつもりだった。
勝てる能力を持っている人。
今まで勝てるほどのことを積み上げてきた人。
勝って欲しいと1番に期待を背負う人。
この要素を全て強く持っている人が勝つ大会。
この要素を全て強く持っていた人たちでも僕のお世話になった先輩には日本一に届いた人はいなかった。
そんな大会で、僕は、自分が日本一を取れるどころか、今の落研が取れるわけがないと、迷いなく思ってしまっていた。
でもそんな姿を後輩に見せるわけにはいかない。
それは落研は日本一を取るためだけにある団体じゃないから。
人として強くなるためにある団体だから。
そのために日本一っていう壁もあると思う。
人を育てるべき団体のリーダーは決してネガティブではいけない。
ネガティブでもいいけど、それを人に見せてはいけない。
だから僕は後輩には虚勢を張り続けた。
そこで決めたこの冬のテーマ「負けっか!主義」
結果主義は良くないけれど、冬の大会というものにはどうしても結果がついてくる。
しかし、負けなければ必ず勝てる。負けないことが大事だ。っていう部分から、ちょっとキャッチーにこのテーマになった。
何事にも気持ちで負けない強さを落研部員で作っていこうとしたが
1番自分に言い聞かせてたのは僕だったと思う。
相も変わらず、日本一なんて諦めちまった方が楽だけど、立場上諦める選択肢なんてないし、頑張んなきゃいけない状況が僕に強くのしかかる。
ダメ押しのアルティメットレクリエーション
冬に向け、ネタ数も結果もなかった僕は
NOROSHI前にこの年限り開催されたアルティメットレクリエーションという大会に参加した。
この大会は確かハリネズミのパジャマの並木さんが開催してくれたものだった。
予選も4日間くらい別れる本格的な大きな大会だった。
ゴッドマザーで参加した。
パラママで参加するのはちょっと怖かったのでパス。スタイル漫才だったので、ネタがどうとかじゃなく滑ったらスタイルが否定されたら、冬までにどうしたらいいかわからなくなる。
コントなら題材が悪かったとかで、切り捨てられるから。
というような圧倒的後ろ向き参加で大会を迎えた。
ネタはヤマアラシが2年の創大祭かなんかでやっていた、誘拐した人質が結婚相手のお父さんだったという題材。当時俺も先輩からも題材はいいねーって言われていたから、これを作り直した。
結果は得票率10数%で完全に負けた。
他大の後輩が爆笑を掻っ攫い勝ち上がったりする中で、
冬学の爆発で完全に安心していた僕たちの足元を思いっきりすくわれた形だった。
帰り道僕は、無だった。
悔しいって勝ちたいって思ってるから起きる感情なんだ。
全然悔しくない。ただ焦りだけが募る
(パラママで出なくてほんとよかったー笑)
僕のマインドは完全に終わっていた。
あーあなーんかずっと漠然としんどいなぁ。
なんで大会なんて、お笑いなんてやらないといけないんだろう。
たけしとのネタ練りの時に、ふと正直に話してみた。
正直怖かった。たけしだっていろんなことを乗り越えてでも俺と組んでNOROSHI出ようとしてるくらいだ。勝ちたいに決まってる。そんな上向きのやつにこんなマイナスの言葉を吐いていいのか。
「俺さ、、、正直今年日本一取れないと思うんだよね。」
「、、、
そうなんだよなぁー笑
わかるよ。」
彼は同調してくれた。
僕が漠然と感じていた不安や、でも前向く姿勢を見せないといけないしんどさ。
今の落研に足りない、勝てない理由とか全部吐き出した。
それも全て理解してくれた。
そして僕たちは一つの結論を出した。
僕たちの目指す日本一があまりに理想の高いものだから、想像もできない位置の事でこんなに悩んでしまうんだ。
考えたら、俺たちは指針体現の日本一とか皆で勝つ日本一をとかの前に、日本一自体見たことがなかった。
完璧な日本一は後輩に託そう。
まずはどんなボロボロな日本一でも後輩に見せないと始まらない。どんな日本一でもいいから気張らず目指してみるか。
なにより2年の時予選でMOTHERでめっちゃウケたの楽しかったなあ…
楽しくてウケて、周りが喜んでくれてあんなに幸せな時間なかったよなぁ…
今年のNOROSHIは自分たちが舞台で好きなネタで楽しみきって、ルミネで楽しいネタが出来たら日本一ってことにしようぜ。
一気に心が軽くなった。
目標と志がビタっと揃った。
戦い方の目標も決まった。チームの4年生たちはその戦い方で納得してくれたし、チーム方針も完全に決まった。
0時解散。
健康的に楽しく勝とう。
赤組がなかなか集まれていない不安を抱えながらも、先に予選日を迎えるチーム山桜での戦いに没頭する事で何かを振り払おうとしてたのかもしれない。
けどそうするしか、今を前向きに戦っていく方法がなかった。
予選直前に恒例のゼミ合宿を行い。
同じゼミになったニコちゃんとパラママのネタを合宿で披露し、やんわりすべったのは今となってはいい思い出だ。新ネタなぜかおろしたし。
合宿の夜に
同期の裏方に電話で日本一取れるって思えないって最低な相談をした。
けど彼女は否定せずに、ずっと話を聞いてくれた。
何人かに同じような相談をしたけれど、みんな否定せずに僕のやる気の回復を促してくれた。
みんな僕の扱い方がうまいな。
「落研で2組もファイナリストにさせたら凄いかっこいいね。」って言われてまんまとやる気が出た。
合宿により予選前の決起は代読になってしまったが、僕は決戦の前に自分を奮い立たせるためこう送った。
「どんな状況になっても日本一を諦めていい人は誰もいない。自分がそれを証明する。」
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