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同じ「図案」でも、違う作品ができる!刺繍って~自由だ。

これまでの「母の刺繍」記事の中で、「刺繍をやらない私」の立場で「刺繍図案の価値」について書いてきた。

「図案」は、表からは見えないけれど「刺繍作品」の一番「最初の段階」に必ず存在している。
でも、同じ「図案」だからといって、必ずしも同じ「作品」が出来上がるわけでもない。それが刺繍の「醍醐味」でもあり、「楽しさ」でもある。
(刺繍をやらない私が、偉そうに~申し訳ございません…)


・母の作品と「同じ図案」の作品を見つけた!


先日、インスタを見ていたら、むかし母が作った「刺繍作品」と同じ「図案」で作られた「作品」を見つけた。

「あれ、おんなじだ~!」と思い、早速、その方をフォローし、コメントを送った。
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でも、よ~く見たら、使用されている「ステッチ」は、「母の作品」とは違っていた。

こちらが、「母の作品」
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母の作品の「フレーム」は縦長で、ゴールド。「マット」は、同じネービーが使われている。


母の作品は、「ビーズ」が使われている。

コメントのやり取りをした中で、数十年前に開催された「ビックサイト」の手芸イベントで、いくつかの「刺繍教室」の方々が、この「図案」をそれぞれの「技法」で刺した作品を一堂に並べ、展示した事を知った。

見てみたかったな~!


・高村タチヤナさんのこと

この方のインスタには、同じ「図案」で「紫色の糸」を使った作品も掲載されていた。

その作品も、ステキだった。

「紫色も、ステキですね。」とコメントで伝えると、以前、DMC3749の糸で、高村タチアナさんが、刺されていたことを知り、同じ色で、ご自身も作りたくなって、作った作品とのことだった。

タチヤナさんは、高村手芸研究所「むぎの会」という刺繍グループを主宰されている。

タチヤナさんは、(故)イルゼ・ブラッシ氏に師事した。「母の先生」だった(故)板垣文恵氏も、同じくイルゼさんに師事していた。

母は、イルゼさんの本でも、刺繍を必死に練習し、学んだ。
その本は、ボロボロだ。

「母の古い本」
昭和42年に再版されたイルゼ・ブラッシ氏が編集した「STITCHESSAMPLERS(昭和37年初版)

何十年も前に「むぎの会」の作品展で、母は、タチヤナさんとお会いしたことがあった。


その時のものかは分からないけれど、古い刺繍展の「ハガキ」が、あった。
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「高村手芸研究所」のHPに掲載されていたタチヤナさんの写真をみて「ずいぶん歳をとられたわね~」と母が言った。

「自分だって、かなりだよ~」と私は突っ込みたくなった。

私が、「タチヤナさんは、おいくつなの?」と年齢を尋ねると「自分よりも年上だと思う。」と母が答えた。(母は御年93歳になりまして…)

近々、4年ぶりとなる「むぎの会・刺しゅう展」が、「銀座アートホール」で開催される。

タチヤナさんの「正確な年齢」は存じあげませんが、こうやって今でも活動し、多くの人に「刺繍技法」を「伝承」し、貢献されてきた事がホント素晴らしい!

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是非、観に行こうと思っている。



・「刺繍図案について」の考察は、まだまだ続く!

4月の「母の刺繍展」が終ってから、刺繍関係の「書籍」や「図案」を今後、どうしたら役立てることができるのかを考えている。


現在、保管してある母の刺繍関係の「書籍」や「図案」を、私は、どう考えても活用することは出来ない。

でも、それらを有効に使えば、きっと素敵な作品が、生まれるはずだ。

だからこそ、役立てるには、どうしたらイイのかを考えている。

刺繍が「面白い」のは、同じ図案でも、そこに使われる「ステッチ」や、作り手の「センス」、「技術のレベル」によって、風合いが違うものができる。

ひとつの「図案」から、どんな発想で刺繍をするかは「作り手の自由だ」と、私は思う。

決められているようで、そうではない。

私が作品について尋ねると、母からは「ここは適当にやったのよ~」という答えが返ってくる

でも、きっと「適当~」ということは、かなり「ハイレベルな技術がある」からこその言葉なのだ、ということも、刺繍はやらないけれど「母の刺繍」を傍で見てきた私は、知っているのだ~。

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