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「刺繍をやらない私」が考える「刺繍展」とは~

母の刺繍作品について、noteに色々と記事を書いている。そんなことから、今年「母の刺繍展」をやることを、私は決めた。
娘たちが手伝ってくれることを期待しつつも、どうにか「自分ひとりでできる規模」と思って、場所も決めた。

2022「母の刺繍展」に向けて、いろいろ考えている事

私自身が、刺繍をするわけではなく、母も新たな作品を次々と作っているわけでもない。だから、「作品発表会」といったら、違うのかもしれない~。

以前noteに書いたように、これまでインスタで、母の作品を観てくださっている方が、実物をみて「答え合わせをする場所」として、あるいは「刺繍について語り合う場所」となること願っている。

「作品の舞台裏」を見せたい~

完成された「刺繍作品」のすばらしさも確かにあるけれど、一つの作品が「出来上がるまでの工程」に、ものすごく価値があると私は感じる。何もないところから、コツコツと手仕事で作り上げていくって、すごいなあ~と。

さらに「針と糸」の「手仕事」で、こんな事ができるかと、「刺繍の奥深さ」とステッチを考える「発想力の豊かさ」も同時に感じる。

一つの「作品」が完成する裏側には、どれだけのプロセスと技術があるのか、感じてもらえる展示にしたいと考えている。そして、刺繍を頑張っている方たちが、「こういう作品を作れるようになろう~」とか、「こんなの作ってみよう~」とか、ご自身の「可能性」を感じてもらえたら、嬉しいのであ~る。

「図案の展示」~「役立て方」を考える


「刺繍」と聞いて、一般的に「布に針で糸を刺す」という作業が思い浮かぶ。しかし、その作業に達するまでに、克服しなければならないプロセスがある。それは「図案作成」という工程だ。「図案」は、刺繍にとって絶対不可欠なものだ。「図案」が無くては、刺繍の作業は、始まらない。



「図案」の原案をトレッシングペーパーに何枚も同じような絵を描き、さらに、そこに細かい字で「刺繍糸の色番号」を記入する。そして、それを布にチャコペーパーを使って描き移す。この工程を習得し「図案」が描けるようになることが、刺繍の学び中で1つの課程」だと、母が以前言っていた。


実家を片付けた時も、母は「図案は、取っておきたい」と言った。いつか機会があって、作品を作ろうと思った時に、必要になるからだ。


刺繍をやらない私は、なんとなくその気持ちがわかる。

きっと、ピアノでいったら「楽譜」のようなものだ。その楽譜がどんなに古く、ボロボロでシワシワでも、そこに「譜面」が書かれいれば、その音符をピアノで弾くことで、一つの曲が奏でられる。そんな感じに似ている。


これまでに母は、刺繍仲間の方の作られた作品を、自分も刺したくないり、「図案」をもらって、作品を作った事があった。

私は、その気持ちも、なんとなくわかる。

私は、何か新しい曲を聴いた時、その曲が気に入るとピアノで弾いてみたくなる。そして、その曲の「楽譜」を探すことがある。そんな感じに似ている。


すべての作品の「図案」があるわけではないけれど、展示作品の「図案」も、一緒に展示したいと考えている。今後、これらの「図案」をどうしたら役立に立てることが出来るのか、そんなことを考えている。

モーツアルトの曲も、ベートーベンの曲も、「楽譜」があるからこそ、ずっと何世代にも亘って、演奏されてきている。だから、この先だって、今まだ赤ちゃんの子が、いつかベートーベンのソナタを演奏するようになるのだ。

同じように「刺繍の図案」があれば、将来、誰かが、その図案を基に「刺繍作品」を作る事ができる。

「著作権」とか、いろいろあるのかな~。でも私は、単純に刺繍活動の普及を願っている。本当に刺繍は奥が深い。

「書籍の展示」~そして「役立て方」を教えて欲しい!


母の持ち物には「刺繍本」とは別に、「図案作成」のために購入した本が、洋書も含め数冊ある。中には、とても高価なものもある。

手芸出版社から出されているようなものではなく、「写真集」や「風景画」「デザイン画」などの書籍は、創作活動には欠かせない。

実際、母の刺繍関係の物を整理していると、「あの作品を作るときに、この本を参考にしたのかな~」とか、「この作品は、この本に掲載されている風景を刺したものだ」と「紐づけられていく」ことがある。

「作品の裏側に、どれだけ沢山のプロセスがあるのか」を感じられるように、作品の土台となった書籍資料も同時に展示したいと考えている。

実は~
これらの書籍類こそ、「この先どうしたらイイのか」を「刺繍をやらない私」は、ずーっと考えている。既に絶版となっている雄鶏社の刺繍本や、図案の参考となる書籍類を、「役立てる術」を私は模索している。

海外の刺繍マガジン

今から思うと、実家を片付けた際に、運びきれずにそのまま置いてきた書籍が、あったと思うと残念だ~でも、もう今更だ

「母の刺繍展」が、「刺繍について語り合える場所」となり、「書籍」についても、寄付とか、売却とか、そんな単純な方法ではなく、「刺繍活動や普及につながる役立て方」を模索する上で、刺繍をされている方の意見を伺える場所となったら、大変うれしい。


★おまけ~「刺繍の裏側」お見せします!

ハンガリー刺繍の図案の作品

母の刺繍作品は、どちらが表側か分からないほど、「裏側が綺麗」だ。刺繍を学んでいた頃、先生から「裏側」を必ずチェックされたと母が言っていた。刺繍の技術は、布の裏側の糸をどう処理しているか、それが重要だという。

これが裏側

「壁にかけてある額縁作品の裏側」を見せることは困難だけれど、「作品の裏側」に、どれだけのプロセスと技術があるのかを感じる展示を目指そう!

そもそも入場制限をするほど、人が来るわけでもないので、とにかく、やろう!と思っている。
ここに書いたことが、どこまでできるか分からないけれど、まずは、65点を目指そう!と思っている。何かしらの「反省と評価」は生まれるはずだ。

そして、どうせやるなら、楽しくやろう~!

詳細が決まりましたら、noteでお知らせいたします!

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