◆最後まで「仕上がっていない」母の刺繍の行方 ~「第2回 母の刺繍展」で出会った人たち(その2)
2022年10月末に吉祥寺で開催した「第2回 母の刺繍展」には、リピーターの方や、初めてお会いする方たちが、たくさん来てくれて、「刺繍トーク」が弾みました。
そんな中、母の「やり掛けの刺繍」について、様々なアドバイスやサポートを頂くことが出来たのは、刺繍をやらない私にとって、大変、貴重なことでした。
「一体これ、どうするの!」私はさんざん、母に言ったのだ~
実際に、お願いさせて頂きました。
母の刺繍には「作ろう~」と思って、途中で投げた「未完成の刺繍作品」が、けっこうある。大きいものから、小さいものまである。
このところ、日に日に歳をとっていく母には、もう完成させるのは無理だと私は思っている。(本人も、全くやる気がない)
10月に開催した「母の刺繍展」では、そんな母が最後まで「仕上げなかった作品」も、会場に置いた。
何故なら、「有料頒布」した図案の中に、母が「仕上げなかった作品」の図案が含まれていて、サンプル的に置いたのだ。
で、
来場者の中で、その途中までやり掛けた刺繍に、興味を示された方に、
「これ、最後までやりませんか~」と、何人か声をかけてみた。
「う~ん・・」という反応の方が、殆どの中で
「これぐらいならやってもいいですよ~」と、言ってくれた方が、二人いらしたのだ!
必要な糸を全部提供することは出来ないし、図案が無いものもある。
それでも、「適当にやってみます」という言葉に、この人なら!と、私は頼もしさを感じ、「お願いします!」そんな気持ちになった。
後日、郵送させて頂いた。
(ご無理のない範囲で、よろしくお願いいたしますm(__)m)
ホントに、あと「ちょっと」なのに~未完成の「カットワーク刺繍」
会場い足を運んできださった「刺繍愛好家」の方々に対して、
「これ、どうしたらいいと思いますか~」とか、
「今後、どうやったら役立たちますか~」とか、
私は、聞きたいことばかりだった。
だから、「サンプル」にもならないようなものも、いくつかギャラリーに持って行った。
その中に、「ほぼ仕上がっていている」ハンガリー刺繍の「カットワーク」があった。
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これを見ていた方に、
「これ、母の失敗作品で、最後まで仕上げっていないんです。」と私が言うと、
「私は、カットワークで布を最後に切るとき、厚紙を裏から当てるんです。そうすると、失敗しないんです。」
と教えてくれた。
「なるほど~、それなら私でも、できるかも…」
と私の横で一緒に、説明を聞いた娘が言った。
おばあちゃんの作品に手を出すのは「恐れ多い」と言っていた娘も、やる気になったぞ!
さらに、この「未完成カットワーク」は、最後に布をカットする段階で、母が、間違えてハサミで、糸を切ってしまい、ほずれている箇所が一か所あるのだ。
そのことを別日に来場された方に話すと
「でも~、ここから、針入れて、別な糸で、ここまで繋げるんじゃないかしら~」
とアドバイスをくれた。
云々~、繋がりますね~
やってみます!
新たな「図案」の分類、見つけた
母が所持している刺繍図案に、いくつかの「分類」ができることを以前記事に書いた。
この記事の中で、私は、図案を4つに分類した。
「刺繍展」をやっている期間に、さらに、もう一つ「新たな分類」があることが分かった。
ギャラリーで展示した作品と「同じ図案」が描かれている「布」を見つけたのだ。
つまり、額に収まっている「作品」はあって、「紙の図案」はないけれど、図案を描き写した「布」はある、というパターンだ。
この作品
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たぶん母は、もう一つ「同じもの」を作ろうと思って、図案を写すところまではやって、その後「ほったらかし」になったのだと思う。
この作品を見た方から、
「これの図案は、ないんですか?」と言われ、
「紙の図案はないんですけど・・・、図案が描いている布な、ここにあるんですよね。」と中途半端な答えをする私。
なんか、役に立たないな~。
でも引き続き、図案整理をしたら、「紙」に描かれた「その図案」が、出てくるのかもしれない。
まだまだ「手探り」状態
思い切って、御二方に「仕上げて欲しい」とお願いしたものの・・・・
私は今、感謝だけでなく、責任も感じている。
その「やりかけの刺繍」が、仕上がったならば、来年の「刺繍展」に置かせて欲しいと、私は思っている。
まだまだ他にも「仕上がっていない刺繍」はある。
果たして、それらが「完成する日」が来るのだろうか。
そして、ここまでやってきた「母の刺繍展」の着地点は、どこなのだろ~
新しい「ストーリー」が生まれるワクワク感もあるけれど、
見ず知らずのお二人を巻き込んでいる事は、良い意味での「プレッシャー」だと受け止めている、そんな私なのだ!
いつも最後まで、お読みいただきありがとうございます!