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今時の高校生って~君たちは未来の「光」だ!

福島浪江町での「子育て支援」ボランティア活動からの流れで、昨年11月、都立高校の生徒たち(6名:男子1名含む)に、「保育」についてお話をする機会を頂いた。(※友人と私 2人で参加)

この日、話を聴いてくれた高校生たちは、学校の「課題研究のテーマ」として「保育・子育て」を選択している生徒たちなので、将来、幼稚園や保育園で仕事に就く可能性のある人達だった。

友人とは、授業の一環で、私達の話を、聴かなければならない高校生が、どこまで、聞いてくれるんだろう~と話していた。


だから、彼らが大人に成って、現場に出た時
「そういえば~、こんなこと言ってた、おばさんがいたな~」ぐらいで、
話の内容が、残ってくれればイイかな~という気持ちだった。


先日、この高校生たちの感想を頂いた。

読んでみると

「新しい発見ができた」
「もっとゆっくり聞きたかった」


など、書かれていて、しっかり、私たちの話を「聴いてくれていたんだ!」と嬉しくなった。



最初、どんな話をしようか、友人と2人で、やり取りしながら、考えた。

そして、ボランティア活動を始めたキッカケ、そして具体的にどんなことをやっているのか、更に、せっかくなので、高校生達に伝える「メッセージ」を、友人と話し合いながら、準備をした。

先ずは、簡単にPowerPointにまとめ「ボランティア活動の紹介」し、

そして、以下のようなテーマで話をした。

🔹「園バス置き去り園児死亡事件」について、私たちの見解~園バスで朝から寝てしまう子どもについて
 🔹子ども達が置かれている状況に対して、私たちが感じている事~睡眠の重要性
🔹資本主義経済の中に置かれている子ども達
🔹子どもの最善の利益とは ➡「子どもの権利条約」にある「育つ権利」

noteに書いている内容もあるので、リンクを貼りました。


ここまでは、私が話を担当した。

そして「私たちの展望」として、高校生に「何を伝えるのか」は、幼稚園教諭として、長いキャリアを持つ「友人」に、私は「丸投げ」した。

そして、彼女が、返してきた項目は「7つ」だった。

◇高校生の皆さんに伝えたい事!◇
1)子育ての基本は「家庭」から
2)心の豊かさ
3)「愛着」繋がりの希薄さが及ぼす影響
4)無償の愛
5)子どもが「好き!」「楽しい」だけでは「保育」は出来ない
6)自分自身と向き合うことの大切さー自分で決める
7)感謝の気持ち

経済優先の価値観が、幅を利かせる社会の中で、保育業界が、遠ざける様な、言葉を「並べたな~」と、正直、私は思った。

しかし、彼女が、挙げた「7項目」は、この先、社会の価値観がどうなろうと、「普遍的」なものだ。

話を聴くのは、高校生なのだ。
今の「時代」にだけ「ウケる内容」では、ダメなのだ。

私たち世代が居なくなった後も、彼らが、生きていくことを想うと、30年後、40年後でも「通じること」を伝えるべきだ。


最後に、「お勧め図書」を紹介した。

「おススメの本は、是非読んでみたい」と、書いてくれた生徒もいた。



この日、友人が、高校生たちに

「将来、親になりたいとか、子どもを持ちたいと思う人はいますか?」

と尋ねた。

すると、「手」を挙げた高校生は、一人もいなかった。


え~~!!
いないんだ~!

友人も私も、ちょっとビックリだった。

高校生の頃、いつかは「お母さんになりたい!」と、漠然と私は、思っていたから。

何故そう思うのか…時間があったら、高校生に訊いてみたかったな~


そんな彼らが書いてくれた感想の中に

「私も、将来は自分の得た知識で、誰かの役に立ちたい!」

とか

「違和感や、疑問に向き合い、変えていける人・行動できる人になりたい!」

など書かれていた。

高校を卒業した後、純粋に、そして真摯に、「乳幼児」や「保育」についてさらなる学びを得、社会という「現場」に出た時、彼らが、様々な「葛藤を抱えるのではないか」という事を、私たちは思っていた。

何故なら、自分たちも「葛藤」しながら、現場で仕事をしてきているからだ。


だから、その「葛藤」する辛さに「負けないで欲しい」という「エール」を伝えたかった。

私達が話したことに、高校生たちが、何かしら、インスパイアされたのであれば、私たちが、今、感じている「危機感」は、きっと未来には払拭されているという「光」が見えた。

彼らが、社会の「中核」を成す頃、きっと世界は、今より良くなっているのだと、私は、確信した。


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テレサ
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