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「聞こえてるの?」だけは、しっかり聞き取る、母94歳の謎~

日頃から、母に話す声のトーンが、大きくなってしまう。
大きな声で、話している自分のテンションに、「なんで、私、こんなに大声出しているんだろう~」って時々、嫌気がさす。


たまに、「普通の声」で、話しかけてみようと思い、「普通のトーン」で、話しかけてみる。

やっぱり無反応だ。


思わず「聞こえてるの?!」と強い口調で言ってみる。

すると、「なに~?」と反応が返ってくる。

そこから、「普通の口調」で話すと、

こちらの言ってることを、何故か、ちゃんと聞き取っている。

「母の聴覚」は、いったいどうなっているのだろう~


先日、母が前の晩に、「洗浄剤」を入れ忘れ、ただの「水道水」に「入れ歯」を入れたままだった事に、母自身が、朝になってから気が付いた。

少し離れた場所から、母に、

「今から、洗浄剤を入れて、30分ぐらい、待ったらどう~」と

「普通の口調」で、話しかけた。

しかし、母は、無反応だった。


その日は、朝からなんだか、元気がなくて、大声を出す気力もない私は、

そのまま同じ「普通の口調」で、「同じ距離」で、

「聞こえてるの?」と、母に言った。

すると、

「えっ!」って、母が振り向いた。


こっちが「えっ!」だよ~

何故か、「聞こえてるの?」という、問いかけだけは、いかなる場合でも、聞こえている。

謎だ~!


でも、ただ普通に話しかけても、母に言葉は、届かない。

食事中に、

「このおかず、固かった? 食べれる?」と普通に話しかけても、

母は、無反応だ。

テレビだって、内容をちゃんと理解しているのかなぁ・・・時々、思う。

しかし、現在、起きているウクライナや、ガザ地区の出来事は、よく理解している。

特に、ロシアと日本の国際関係については、戦後処理の中で、「平和条約締結」が、出来ていない事も、よく理解している。

日本に、またいつの日か、和平関係に無いロシアが、攻めてくるのでは~と、心配までしている。

そんな「母の聴覚」に、私の「普通の声」は、なかなか届かない。

94歳の頭の中は、よくわからない~

そうだ!

何でも話す前に「聞こえてる?」と、「枕詞」を付けたらどうだろう~!

やってみる価値は、ありそうだ。
実践してみよう~。

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テレサ
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