「浪江・子どもプロジェクト」チラシにどんな「言葉」を載せたらイイのか~
2024年4月にスタートする「こすもす~ママと一緒」のチラシを作っている。
先ずは、Wordで、作ってみた。
そのチラシを、娘に見せてみた。
ターゲットにしているママたちは、「娘と同世代」なので、このチラシで、こちらの意図が伝わるのか、「率直な意見」が聞きたかった。
すると、
「これじゃあ、介護施設のイベントのチラシだね~、
若いママたちのハートはつかめないね!」
えっ!
そうなん~
一刀両断な、酷評だった。
すると娘が、「Canvaで、とりあえず作ってみるよ~」と言ってくれたので、「介護施設のイベントチラシ風」のチラシを、彼女に渡した。
その後、「娘のセンス」で作成された「チラシ」が、LINEに送られてきた。
昨年12月、私を含め3人しか集まれなった「ミーティング」で、娘が作成したことも、正直に伝え、それを「タタキ台」に話し合った。
「こすもす~」って、そもそも「何」…?
最初のチラシには、こんなふうに書いた。
しかし、メンバーと話し合いをしていると、
もともと「言い出しっぺ」だったメンバーのひとり「サンロッコ」(私たちの元担任のシスター)が、言っていたのは、
「お母さん達を、母でもなく、妻でもなく、一人の自分として、心の中にある気持ちを吐露させてあげたい、そして、休ませてあげたい」
という事だった。
私たちがやろうとしていることは、「イベント」ではないよね・・
要するに、ママたちが「安心できる場所」を提供する事だから、これだと、何か違うよね~という事になり、修正が必要になった。
そして、私は、いろいろ考えた。
ママたちが、「何でも言える場所」というのであれば、「かたり場」とか「しゃべり場」は、どうだろうと思い、こんなふうに書いてみた。
そして、再び、娘に意見を聞いてみた。
すると~
「しゃべり場っていうことになると、参加したら、絶対、何か言わないといけない~って思うから… どうだろう~」
さらに、
「自分もそうだったけれど、赤ちゃんのママって、毎日、子どもと二人っきりで、本当に、大人と喋ることがないんだよ~
自分の子どもが、『可愛いと思えな』いって、『言っちゃいけない』って、思ってたりするし・・・・でも、そういう時あるし~
特に、今の時代は、親になるまで、得ていたものが多すぎて、子どもを持ったことで『手放さなければならない事』が多いことに、耐えられなくなったりするんだよね~
『子育て』って、子どもに共感することで成り立つわけで、そもそも『解決方法』が、ないじゃない~。
『解決方法が無い事』に対する、『対処方法』がわからなくて、苦しむ感じなんだよね~」
へえ~
よく分析してるな~と感心しながら、娘の言葉を聞いた。
娘との会話の中で、どんな言い方が「相応しい」のか、考えていると、ママたちの「憩い場」といのは~「どうだろうか」と、そんな言葉が、出てきた。
本当に子育てが辛くて、泣きたいママが「泣ける場所」・・・それぐらいの気持ちで、こちら側が「受け入れていこう」という「想い」が伝わるように、書いてみた。
最終的に、私は、チラシに、こんな文章を載せた。
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娘に指摘され、チラシから「外した言葉」
私は、このnoteのプロフィールに、「還暦が過ぎている」と記載ている。
私と同世代の方たちは、このnoteにも多くいらっしゃる。
「還暦が過ぎている」という事は、60代という事だけれど、自分の感覚として、「もの凄い高齢」という感じは、無い。
もちろん、今、自分が40代だったら、もっと頑張れるけれど、「もう無理!」と思う事は、沢山あるけれどね。
自分の「年齢を公表する事」は、正直な事であり、「等身大の自分」を理解して頂くには、良いと考えている。
実際、集まっているメンバーは、同級生なので、みんな同じ年なのだ。(サンロッコ以外は…)
なので、チラシの中にも、「還暦を過ぎた元幼稚園の先生」とか、「還暦を過ぎた子育て経験のある~」とかって、最初入れてみた。
しかし、それも娘に却下された。
「還暦」という言葉には、かなり高齢なイメージを受けるらしいのだ。
若い人(20代~40代)からして、関係性が構築された後なら、年齢は、関係なくなるけれども、最初にその言葉(還暦)を聞いたら、「わざわざ、近寄って行こうと思うかな~」と言われた。
ふぅ~ん
そんなもんなのね~
令和の時代に生きている「現役ママたち」は、どんな感性なのか~
昭和・平成で完結している「還暦」を過ぎた「元子育てママ」とは、違うんだろうな~
ママたちの本音~
これまでの話し合いの中で、メンバーのひとり「山ちゃん」が、「初めての子育て」を経験していた時期に、「子育てはつらいよ」という「本のタイトル」に出会った。
(※現在、検索して出てくるものとは異なる書籍です。)
そのタイトルの言葉を見た時、「子育てが辛い!って、言ってイイんだ!」と思えて、それだけで、気持ちが楽になり「救われた」という事を話してくれた。
私自身は、今から振り返ると、確かに、妊娠し、臨月に入ると、大きなおなかを抱えていることは、辛かった。
子どもが生まれれば、身体が、直ぐに元に戻って、楽になるのかと思っていたけれど、全然そんなことは無くて、「出産後の回復期」が大変だったことや、「初乳を出す痛さ」とかは、憶えている。
でも、私は、社会に出る事もなく結婚し、出産したので、若かったせいもあり(21歳)、「こんなもんかな~」って思いながら、育児をしていた。
今から40年前の事で、時代も違い、娘が言った「親になるまでに得ていたモノ」が、ほぼ独身時代を経験しなかった私には、少なかったのかもしれない。
でも、きっと、殆どのママたちは、「辛い」と感じている。
出産後の「自身の回復」すら大変なのに、その身体で、3時間置きの授乳で、睡眠も、しっかりとれない生活が続くのだから。
そこから「手探り」で、育児が始まる。
女性が社会・経済の一端を担うようになったけれど、「女性の身体」で、「男性が作った社会の仕組み」の中に適応していくのは、ピッタリとは、はまらない。
それでも、どうにか無理やり「はめ込みながら」生きている、そういう「社会の価値観」の中で、生きている。
4月に、どんな出会いがあるのだろう~
私たちに、何ができるのだろう~
サンロッコの「とにかく、1回、やってみよう!」という言葉に、みんなが引っ張られている。