最近、「ショック」だった事~でも、きっと「その先」はある!
母の「雄鶏時代」からのお仲間の「新田惠津子さん」は、「織り」の作品を作られる方で、書籍も多数出されている。
そして彼女は、越前屋(東京・京橋にある老舗の手芸店)で、長らく「フェリエ」という「刺しゅう教室」を主宰していた。
しかし、その「刺しゅう教室」を、昨年(2022年)夏に、閉じられた。
以前から、「もう辞めようと思ってる」とは聞いていたけれど、実際にそうなると私は、ちょっと「ショック」だった。
新田さんとの「電話」で、さらにショック!
新田さんは、今年(2023年)6月に表参道のギャラリーで、「個展」を開かれると、昨年から聞いていた。
私は、第3回「母の刺繍展」で、新田さんの「個展のハガキ」を配布するつもりだったので「ハガキが出来たら、送ってくださいね~」と、以前から伝えてあった。
きっと「個展」を前に、忙しくされているのではないかと思い、あえて、私からは、連絡はしなかった。
すると「母の刺繍展」のハガキを受け取られて、新田さんが、わざわざ、お電話をくださった。
「私ね~、最近あまり体調がよくないのよ、だから今回は伺えないわ。」と電話越しに、話された。
さらに「個展」も「キャンセル」したというのだ!!
えっ!
まさか~~あんなにエネルギッシュだった、新田さんが・・・・
私は、「え~ ウソでしょ!」 そんな感じだった。
1回目の「母の刺繍展」には、来てくださった時、ギャラリーに置いてあった母の持ち物の「ヨーロッパの窓辺」という「写真集」を、「これ貰えるかしら~」と言って、持って帰って行った。
この時、作品作りの「ペース」は、若い時の「3分の1、ぐらいね~」と、言っていた。
それでも、作品作りへの「意欲」は、まだまだあって、
そこから「新しい作品」が生まれるのだろう~と、楽しみにしていたのに・・・
新田さんは、母の「刺繍仲間」の中で、唯一「現役」で頑張っていた方だった。
あ~
残念だな~
母よりは、ひと回りお若いけれど、高齢なのだ。
ご本人も、「しんどい」って仰っていた。
新田さんの「生徒さん」の来場
今回(2023年5月)の「母の刺繍展」に、「新田さんの生徒さん」が、来場された。
ご本人曰く、自分は、「一番最後にお教室に入った生徒」とのこと。
何年か前(2017年)に、「刺しゅう教室・フェリエ」の「作品展」が、東京・日本橋のギャラリーであった。私は、母と一緒に足を運んだ。
そのことを話すと、その頃には、既に生徒さんだったそうだ。
本当に、素晴らしい「作品」が、展示されていた。
展示は、新田さんの作品だけでなく、「生徒さんの作品」が殆どで、
これぞ「刺繍展」!というような、感じだった。
そんなこともあり、この「作品展」で撮った「動画」を最近、インスタに載せた。
その当時、まさか、自分が「インスタ」をやるなんて、夢にも思ってはいなく、「とりあえず撮った」そんな映像しかない。
※今、思うと、もっと「じっくり」、そして「丁寧」に、作品を撮影すれば良かった・・・と悔やまれます。
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第3回「母の刺繍展」の「ハガキ」に使った作品は、母が、まだ「刺しゅうグループ」で創作活動をしていた時、「庭園」をテーマに作った「母の作品」だ。
母は、「ヴィクトリア・フラワー・ガーデン」という「画集」から、一つの「絵」を選び、自分で「図案」を起こし、「感性」のままに刺した。
そんなに大きい「作品」ではないけれど、あらゆる「ステッチ」と「鮮やかな色」が使われていて、初めてこの作品を見た時、私は「わ~きれい~」と思わず言葉が出た。
来場された「新田さんの生徒さん」が、ギャラリーに展示された「この作品」をみて、全く同じようには、刺さないと思うけれど、「刺してみたい」と仰ったので、私は、後日、「図案」をその方に送った。
刺しゅうは、同じ「図案」でも、自由に作品を作ることが出来る。
いったい、どんな作品が、出来上がるのだろう!
新田さんの「覚悟」と「希望」
母は、あくまで「専業主婦」がメインで、作品を作ってきた。
単なる「趣味」では、無かったけれど、「刺しゅう」で、生計を立ててきた訳ではない。
だから、母と新田さんの「作品作り」の姿勢は、少し違う。
新田さんは、本当に一人で、「作品」を作りながら「生きてきた人」だ。
新田さんは、自分の名前を「看板」にして、作品を作り、そして販売してきた人だ。
だから、ご本人の手元に、「作品」は、殆ど残っていない。
私は、その「覚悟」を尊敬する。
新田さんとお電話で話した時、「あなたのお母さんと、一緒に、いろんなところ行ったりして、本当に楽しかったわ~」 と言った。
確かに、刺しゅうの「研修旅行」と称して、みんなでワイワイ、東ヨーロッパに、行ったりしていたな~
母にとっても、懐かしく、楽しい思い出だ。
新田惠津子さんが、「刺しゅう教室」を閉じ、「個展」をキャンセルされたことは、「ショック」だった。
残念で、仕方がない。
けれど、彼女の生徒さんが、「母の作品」をみて、そこから、「創作意欲」を掻き立てられ、「刺してみたい」と言ってくれたことが、細やかな「希望」のようにも感じた。
きっと、まだ「先」に繋がっていくはずだ~!
※最後まで、お読み頂きありがとうございました。
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