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2019年旧正月期の旅行市場、過去10年最大の不振 2019年3月15日

中国国内の観光市場動向

中国国内の観光収入は前年比8.2%増の5139億元(約8兆5000億円)だったが、過去10年で伸び率が一ケタ台にとどまったのは初めて。
航空路線や鉄道の利用客数も同様に不振であった。客数伸び率は航空路線が5.5%減、鉄道が4.4%減だった。

中国の景気後退の影響で、旅行業界も全般に業績が落ちている。中でも大手オンライン旅行代理店(OTA)「携程旅行網(シートリップ、Trip.com)」は逆風にさらされている。昨年第3四半期には赤字に転じ、非GAAPベースの営業利益率が同四半期の20%から第4四半期には0~1%にまで落ち込む見通し。11月の決算発表当日、シートリップの株価は19%下落している。

海外旅行の観光市場動向

国内旅行市場は2005年以来最大の不振だったが、海外旅行は成長が続いている。今年の旧正月期間、国内旅行の伸び率は2005年以来最低となった一方で海外旅行の伸び率は16%増を維持した。また複数の大手旅行会社のデータによると、海外旅行費用は10%ほど増加している。

傘下の航空券価格比較サイト「スカイスキャナー」や、オンライン予約サイト「Trip.com(シートリップのグローバル版)」の貢献もあり、シートリップにとっては海外事業が収益を大きく支える存在になっている。

同社の海外事業の売上高は事業全体の25~33%を占め、2億人を数える月間アクティブユーザーのうち9000万人を海外旅行のユーザーが占めている。

旅行アクティビティ予約サイト「KLOOK」:シリーズD+で約190億円を調達

旅行アクティビティ&サービスの予約プラットフォームを運営する「KLOOK(クルック)」が、シリーズD+で2億2500万ドル(約190億円)を調達した。
・リードインベスターは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」
・コ・インベスターは「セコイアキャピタル・チャイナ」「米VCのTCV」等

マレーシアの旅行プラットフォーム「LokaLocal」:韓国のVCから資金調達 

体験型観光に特化したマレーシアの旅行プラットフォーム「LokaLocal」が、新たに資金を調達した。リード・インベスターは韓国のベンチャーキャピタル「BonAngels Venture Partners」で、評価額は約150万ドル(約1億7000万円)と推定

2019 年の旅行動向見通し ~訪日外国人旅行者数は、過去最高の3,550 万人へ 日本人の旅行市場も国内旅行、海外旅行ともに増加~

●国内旅行人数は2 億9,090 万人(前年比+1.5%)
●海外旅行人数は過去最高の1,910 万人(前年比+1.1%)
●訪日外国人旅行者数も過去最高の3,550 万人(前年比+12.3%)

オンライン旅行市場規模、2割増の4.5兆円 - 観光経済新聞

米国の旅行調査会社の日本事務所、フォーカスライトJapan(牛場春夫代表)は12日、2017年度の日本のオンライン旅行市場規模(サプライヤーの売上高)が前回調査(15年度)比19%増の約4兆5千億円に達したと発表した。

旅行関係のサプライヤーとして宿泊施設、航空、鉄道、バス、レンタカー、クルーズの6分野のオンライン売上高を算出した。売上高全体に占めるオンライン販売比率は同6ポイント増の45%となった。

また、旅行会社、オンライン・トラベル・エージェント(OTA)を合わせた旅行業者の国内のオンライン取扱高は、同27%増の約3兆円と推定。取扱高全体に占めるオンライン販売比率は同6ポイント増の36%だった。

タビナカ、総額3.8億円の資金調達を実施 

海外現地ツアー・アクティビティの予約サイト「タビナカ」は、サービスリリース以来右肩上がりに成長し、現地ツアー会社をM&Aするなど、海外展開都市の拡大を基軸に、サービス展開を進めてきている。

2019年4月現在では、M&A実績3社、海外子会社7社にまで成長しており、今回資金調達を行なったことで、海外現地ツアー会社を中心とした更なるM&Aや、システム開発に投資し、より安心安全に旅行を満喫できるサービスを目指すとしている。


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