うずまいてたちのぼる
しゅっ しゅっ しゅっ
山の向こうへ 去っていく おひさまのうえ
雲は ジグザク かけぬける
やがて まんまる おひさまは しずみ
せつなさ 一瞬 こころに あふれ
ふりむいた 東の空
たちのぼる 神々しい 雲のうず
山向こうの おひさまの ひかりを
雲たちは たっぷり しみ込ませ
もうみえない おひさまからの 伝言
まきあがり うずをまき
さしこんでくる とびこんでくる
あぁだから この夕刻だけは
何ものにも じゃまされることなく
毎日 こころゆくまで 味わいたいの
少しずつ 早くなる 夕焼けのじかん
そのじかんは わたしとおひさまだけのもの。