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畑のカンガルー
朝露のベールが ひかりをまとい
畑は一面 緑の銀河で おおわれます
銀河の星々は
素足の裏から
からだのおくへ
かぶの合間からでてきたディルちゃん
わたしの瞳から
こころのおくへ
しみこんでいくようです
畑の なかから
紫の ひかりが ぴかり
それは 3週間ほどまえ やってきた
黒しょうがの 茎のしたから
またたいていました
かがんでみると 黒しょうがは ちいさなポッケを つけていて
そこから 顔を だしていたのは、、、
(じゆうな木)「お、、、おちびちゃん🥺♡」
(黒しょうがのお花)「♡」
まるで カンガルーの赤ちゃんのように
ちいさなポッケに ちょこんと座る お花でした。
「まい さい ぷりっ」
「とうがらしを入れないでください。」
これは、わたしが初めて覚えたタイ語でした。
タイに7年も住んだのに、、、わたしは辛いものがほとんど食べられません。畑では とうがらしやシシトウも少し育てていますが、ほぼ8割花を愛でるためで、ほんの少しだけ味わい、あとは全部他のひとにあげてしまいます。
タイでも とうがらしは一度も買ったことがなく、今でも米びつやお味噌を仕込むときに ほんのちょっと使うだけ。最初に住んだタイの大学寮はバンコクのかなり郊外で、屋台のおじちゃんやおばちゃんは、全く英語もしゃべれません。そこはタイ語だけのせかい。
「まい さい ぷりっ」(とうがらしを入れないでください)は、わたしにとって、まさにサバイバル(!)タイ語。毎日、毎食、この言葉をつかい、辛いものに弱いおなかを守ってきました。笑
それでも薬味や辛味のなかで「しょうが」だけは幼いころから大好きで、夏の おそうめんの薬味はもちろん、寒さが深まってくると色んなお料理やお茶に しょうがを加えたくなります。
来年は しょうがも自分でつくりたいな、、、おそうめんを食べながら、そうおもった今年の夏。
そして秋のはじめ、なんと 畑近くのちいさな市場で、この黒しょうがちゃんと運命の出会いを果たしたのでした。
葉っぱも よく見る しょうがとは全く違い、まるでギボウシのよう。葉の裏も光沢があり、とてもうつくしいです。タイやインドなどでよく栽培されているようです。
(じゆうな木)「黒しょうがちゃん、ようこそ🥺♡」
(黒生姜)「♡」
そしてつい先日のこと。
「もらってください」
私と同じく自然農をしている お隣さんから手渡されたのが、掘りたてほやほやの しょうがさん(!)こうして普通の しょうがちゃんも、我が畑ガーデンに仲間入り。
(じゆうな木)「まぁ🥺ありがたい、、、✨ 来年、出てきてね♡」
(しょうが)「うん、がんばる♡」
(じゆうな木)「なんだか、、、クリオネみたい。笑」
(黒しょうがのお花)「♡」