小さな光
12/24(土)午前9時半から13時まで、神戸のまちなか旧居留地・浪花町筋で開催されたクリスマスマルシェ"EAT LOCAL KOBE/HOLIDAY FARMERS MARKET"に出店してまいりました。自由港書店としてははじめての、神戸のまちなかでの本屋さんでした。クリスマスや雪・冬を描いた絵本や童話、大切な人への贈物にふさわしい美しい本や、詩集、イラストブック、愛についての本を、ぎゅっ、と絞ってもっていきました。
今回も、運搬・設営は、文学を学んでおられる男子学生さんが手伝ってくださいました。とても頼もしく、非常に助けられました!港の書店らしく、本を格納したコンテナをキャリーカートに積んで、旧居留地まで運び込みました。会場の浪花町筋には、設営場所の目印として”自由港”と書かれた養生テープが貼られていて、「神戸の旧居留地に”自由港”が!」と、とても嬉しくなりました。
キャリーカートをうまく使って、即席の、自由港書店の看板をつくりました。塩屋にある坂の上のギャラリーyamneさまで今年購入させていただいた、清原遥さん作の”青い布”ーーーいつも、お店の入口の扉に飾っている”青い布”ーーーをはためかせれば、もう、どこだって、自由港書店になってしまいます。
背の高いテーブルゾーンには大人さん向けの愛の詩集などをまとめたボックスを並べて。背の低いコンテナゾーンには子どもさん向けのクリスマスや雪や冬を描いた絵本をまとめたボックスを並べて。正面からみたときに、全体的に、そりをひっぱるトナカイさんのような外観になるように工夫してみました。どちらのゾーンにも、お客様がたくさんいらしてくださりとても嬉しかったです。
当日は、自由港書店移動出店時の恒例となっております、手作りの無料小冊子の配布も行わせていただきました。『クリスマスがやってきます。』というタイトルの、愛についての本を紹介する小さな小さな冊子。小冊子は、移動出店当日しかお配りしません。お手に取ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。
旧居留地でのマーケット出店は、特有の強烈なビル風が吹き込む中、なかなか大変ではありましたが、皆さまに助けていただきながら、無事に営業を終えることができました。今回の出店で学んだことを、また次回に反映させていきたいと思います。EAT LOCAL KOBE/FARMERS MARKETは、神戸で生まれたおいしい農産品、その加工産品、それから、それらをもとにおいしく料理された飲食品が並ぶすてきなマルシェです。そうした場で、本屋さんを開かせていただける、というのは、とても嬉しいことです。パンや、コーヒー、大根やカブ、お豆腐やお揚げさんを購入するような感覚で、詩集や絵本、小説や暮らしのエッセイをお買い求めいただけたなら。幸せだなあと思います。
きのうは、おとなりに、コチカさん(東欧雑貨 + 世界の猫雑貨)がいてくださり、新しくつながらせていただけたのも嬉しいことでした。コチカさんでは、すてきなお人形さんや、身につけることのできる可愛い雑貨がたくさん売られており。小さいお子さんがたも、お人形さんで楽しそうに遊んでおられて。素敵だなあ・・・と思いました。
そして、そのさらにおとなりには、東京から京都を経て、2018年末に神戸に移住してきた私にとっての、神戸でできたはじめての友人である、つるまき農園(神戸市北区淡河町)の鶴巻耕介さんの焼き芋屋さんが!焼き芋、わたしもいただきましたが、甘くて濃密な香りがして、とってもおいしかった!焼き加減も絶妙で、なんでしょう、あの、焦げみが、すんごくおいしいんですよねえ。
こうした「つながり」が生まれ育まれる場であるところもFARMERS MARKETのすばらしいところだなあ、と思います。運営の小泉亜由美さんの終礼でのおはなしには感動しちゃいました。
つるまきさんの焼き芋食べて元気いっぱい、マーケット終了後は須磨のお店に戻って、はじめての夜間営業(16:00-21:00)でした。営業終了後に、ささやかながら、朗読の公開収録会を行いました。クリスマス・イヴですから、『みんなでゴスペル!』(山本愛 編著|朔北社 2022年 刊)という本のなかから、"This Little Light of Mine"という歌の歌詞を朗読してみました。STAND.FMでほそぼそとやっている自由港書店のラジオチャンネル「自由港RADIO」で配信しておりますので、よろしければ、冬の夜のおともに、楽しんでいただけたら幸いです。
自由港RADIO|stand.fm
https://stand.fm/channels/6333d2f08fc92d08ba81b356
公開録音終了後も店内でラジオの編集作業をしていたのですが、22時を過ぎても、まだ開いてますか?といらっしゃるお客様の多いこと多いこと。特別な夜。嬉しいことです。22時30分ドアクローズ、2022年の神戸での営業はおしまいとなりました。皆さまに心から感謝いたします!
そして、自由港書店は、この年末、はじめての東京でのお店を開きます。東京、自由が丘、サクラボローさんをお借りして、ごくごく短い時間、ごくごく小さな書店を開きます。広く東京・首都圏にお住いの皆さまにお会いできますことを、心より楽しみにしております!
どうぞみなさま、あたたかくして、素敵なクリスマスをお過ごしくださいませ!メリー・クリスマス!