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26歳手取り¥150,000からの逆襲起業。
知名度なし それでもいい
じぶんは小さい会社の経営者。
スタッフみんなが自由に働いているJIYUJIZAI Inc.の代表です。
世の中には周り見るとすごい人がいっぱいいます。
「じぶんがこんな社長と話していて良いのか…」
って思うこともしばしばある世界。
(先日もとってもいい社長さんにあいました。!)
そしてもちろんのこと、じぶんに知名度はありません。
ただ、そんな「知名度もない」「そこら辺にいるやつ」のじぶんでも一歩一歩進みながら、学びながらでも経営者ができている。働いていくれている人は約10人。鎌倉に拠点を構え、町田には自社ビルも構えられた。細々とがんばってやっております。
じぶんは
「おれなんてぜんぜんすごくない。どうやったらもっと大きくなれる?」
ずっとそんな考えだったんですが、そんな今の途中経過のじぶんだからこそ、誰かに伝えられることがあるかもしれない。
だって起業家の本とか、有名人のYouTubeとか浮世離れしすぎてて、「簡単じゃん。独立しなよ」的なこと言うけど、そんな簡単じゃないからみんな困ったりしている。
じぶんの過去と同じように迷ってる人を勇気づけられるかなと思ってこれまでのことをnoteを書いてみることにしました。
26歳で手取り ¥150,000… まずいなこれ。
会社員時代はアパレル関連の会社を渡り歩いていました。
元々洋服が好きだったから、表参道のお店で働ける喜びを噛み締めつつも、「これで良いのか…」と考えることが多くなった。
「本当にこのまま行くのか?」
「てか周りは普通みたいな顔してるけど、給料安くないか?」
「マジで未来あるのか?」
しかも22歳〜26歳は正社員でもなかったので、週6勤務で¥150,000とかだった記憶。(ヤバすぎ)
もはやどうやって東京で一人暮らししてたのかレベルですよね。
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そんなこんなで、「このままは流石に無理だ!」と転職を決意。普通の求人で探すとまた安い恐れもあると思い、知り合いとかに言いふらして「じぶんのこと欲しい人!を探して」と伝え、3社紹介してもらい無事決定。
しかしなんと1件跨いで隣の建物が新たな内定先というデンジャラスな環境への転職でした。(もちろん転職後も毎日会う感じでした)
でもあの当時は、両社とも受け入れてくれて&送り出してくれて本当にありがとうございます!
正社員ってなんだろう
そして初の正社員での採用が決まり、専属のPR職につくことに。
1年目は厄介な先輩がいながら、2年目からは羽を伸ばして働かせていただきました。
メンズ、レディース。いろんなジャンル、PRのやり方、ビジュアル制作、展示会。
肌で学んで、ミスって、肌で学んで、ミスっての繰り返しでしたが、「若い!」のを言い訳にズケズケやって、学んでいったのが今の財産になっていると思います。
でもある時ふと思ったんです。
じぶんの頑張りは会社のものだし、株主のもの。
そう思うと急になんだかじぶんでやってみたくなった。
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沸々とそんな思いを温めながらのある日。
良いアイデアが出そうだから、散歩してアイデアを出していたら「今どこにいる?」のかと1本の電話。怒られました。
でもアイデア自体はとっても良くて、会社の利益にもなった。
ただ怒られたことで「これが会社かぁ〜」と思った。時間の縛り、制約。
給料もそんな上がるわけでもないし、じゃあ「正社員意って何だろう」って。
「もうじぶんでやるしかない。」時間ではなく、スキルで稼ぐ。
ここからは行動が早いもので、それから1ヶ月たたずして、28歳で晴れてフリーになりました。ただしここからが大変な道のりの始まり。
営業30件でありつけた¥30,000の仕事
晴れてフリーになったのですが、じぶんは初手、アパレル業界の手取り¥150,000やべぇなと思ったことから、「アパレル業界だけで活躍するフリーPRはまずい」という思いを持ち続けていました。
そこから他業種のPRの仕事もできる総合的な人材になりたいと思いました。
ただ他業種はコネもなければ、経験もありません。
アパレルという見栄えが全てで評価される世界観から、もう少しビジネスライクというか、商売っけの近い世界は初体験でした。
とりあえず人に会わなければ始まらないので、飛び込みや電話でアポをとることにしました。
しかし、もちろんなかなか取り合ってくれず。
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2017年,2018年はまだフリーのPR・ブランディングという人自体も少なく、企業も受け皿が少ない状態でした。マズイぞ。想定と違うぞ〜
ただ止まっているわけにはいきません。
次にPRの正社員募集を出しているところに応募をしてみる作戦に切り替えました。これはそこそこ当たりで、会っていただけることもありました!
ただ「週4はオフィスきてね」とか「契約は業務委託だけど中身は会社員」みたいな条件でじぶんの思い描いていたフリーランスの条件ではなかった。
これでは独立した意味がない。。この作戦も失敗に終わりました。
そして最後に最も効果的だったのはWantedlyで会いまくる作戦でした。方法は簡単でとにかく良さげな会社があったら「話を聞きたい」を押す。
そうすれば「会う」までは自動的に行けます。
ここからはじぶんのプレゼンです。もはや営業です。断られることを前提に、
✔️じぶんはどんなことができるか
✔️課題点のヒアリング
✔️その場でジャストアイデアを出す
などを必死で行いました。この時に「どうすれば…」と悩んだから下記の売上を上げる方法も出てきたと思います。
あの時は営業もまだまだ荒削りだったと思います。(門前払いみたいなことしょっちゅうありました…!)
でもあれがあったから、今営業慣れ、いい意味で断られ慣れしていると思います。
そんなこんなでやっと、アパレル以外の仕事の契約ができました。
¥30,000 / 月 というとても世知辛い金額でしたが、一から営業してみてじぶんで得た最初の仕事。
これをぐりぐりやればイケる。
そう思えた瞬間でした。(ただ最初の仕事は長くは続きませんでした笑)
そしてここから継続2年。フリーランスから法人へ切り替えるのでした。
え、つぶれる?倒産危機
起業をしたものの、法人とフリーランスとの違いに慣れない日々が始まりました。フリーの時から、人に仕事を振っていたので「雇う」ことに関してはスムーズでしたが、じぶんがわからなかったのは、ズバリお金の部分。
✔️資本金てどういうこと?
✔️こんなに税金かかるんだ〜
✔️あれ、先払いしたら口座にお金ないね
という感じで、、。無知でしたね。
職業柄、大きな資本金が必要ないため潤沢な資本金は設定していませんでした。
儲けがあるといえど、事務所設立や、人件費や、広告費の先払いなどが重なり、初期の頃会社の口座残高が、なんと¥50,000に!
この時、「そういや会社っていつ倒産するんだ?」と思い、調べると行き着いた先、「キャッシュの枯渇」とのこと。
無知は怖いです、じぶん。この時は本当に反省しました。
今思うと「そりゃそうだ」なんですが、当時はぜんぜんよくわっていなかった。ただ「やばい!!!」ということはもちろん理解。
その後大きなお金が大きく入ってくるのがわかっていたので、ことなきを得ましたが、ここで肝を冷やしたことで、「キャッシュを潤沢にもつ」経営思想になり、安定した経営ができるようになったと思っています。
ブランディングの確立
元々販売やPRという現場に近いところでの経験を積んできたじぶんですが、現在の会社のメイン事業はブランディングです。その中のサービスとして、PR・デザイン・SNSをサービスとして提供しております。
そんなじぶんがブランディングをできるようになった理由として、「そもそもこのサービスじゃ売れなくない?」というもののPRを頼まれたことから始まりました。
その時はすでに取引をしている会社さんからの新しいご相談だったのですが、プロダクト自体面白いけど、とにかくブランディングがチグハグなもののご相談でした…
大袈裟にいうと30代メンズ向けなのに、パッケージが薔薇みたいな感じでした。「なんでこうなる?」と担当者に伝えても、何が?という感じ。
ここで「根本が間違っているといくらPRしようと思っても無理だ!」とご説明したところ、「じゃあブランディングからやってみてください」とご依頼されました。これがフリーランスの初期にあったブランディングの始まり。
ただなんとなくのブランディングの概念しか持ち合わせていなかったじぶんでしたので、(大きいこと言ったくせに)たくさんの本や勉強、人の話を複合的に聞いてみました。
その中でも、正解が書いていそうな世の中にあるブランディングの本を読んでもなんかしっくりこない。抽象的というか。
何かが違う。
そう思い、経営の本や、マーケティングの本なども読んでみることに。
そこで思ったのです。
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ブランディングは経営にもとても近い部分で考慮しなければならないし、考え方的にはマーケティングの分析などからデザインやPRなどのアウトプットが生まれるべきだなと。
全体のビジネスモデルという地図を見て、どこにいつ何をやって、どういうアウトプットをすればいいか客観的に判断し、それをデザインなどの形に落とし込んでいく作業だと思っています。
だから世の中に蔓延るデザインから考えるブランディングは間違いなく違うし、広告ありきのブランディングも違う。
経営戦略・営業戦略も絡んだ、マーケティング理論を応用したデザイン・PRまでを包括したブランディングであるべきだなと思ったんです。
偉そうなことを言ってますが、とまぁそんな感じでフリーの時から、色々ブランディングの支援もさせていただきまして、少しづつ作り上げ、法人になった今、ようやく自信を持ってサービスをお出しできるまでになったわけです。
ここに関してはじぶんで作り上げたオリジナルの解釈。似てる考えのものはあるかもしれないけど、PR出身のじぶんだからわかる、現場での見え方。
そんなオリジナルなブランディングを作り上げられたのはとても良かった、色々あったけど、やって良かったなぁ〜って思います。
なので本当にブランディングで困っている(企業)人にサービスを提供したいですね。しっかりやればサービスは売れちゃうし、いいものであれば消費者にちゃんと喜んでもらえます。ブランディングは楽しい仕事です。
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自由でいたい&いいものを良いと伝えたい
じぶんのポリシー的な部分ではありますが、「自由でいたい」というのがあります。いつどこで、どんな人と仕事をするのか、遊ぶのか。じぶんで舵取りをしたいと小さい頃からずっと思ってきました。
そして今、昔よりかは自由でいられるし、どこにいるのか、どんな人たちと仕事をしたいのか選べるようになってきました。もちろんまだまだだけど、一歩づつじぶんの理想に近づきています。
そして仕事でいうと「どんな人と仕事をするのか」「どんな仕事をするのか」をとっても大事にしています。
これだけは譲れない部分です。
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「どんな人と仕事をするのか」はやはりじぶんにリスペクトを持って接してくれる、じぶんの、会社のスキルを信じてくれる方と仕事をしたいと常々思っています。
なので、どんな大企業でもどんなにオファーの金額が良くても、「誰でもいいけど発注するよ」的な感じや、「下請けでしょ」という感じの仕事は受けません。
これは昔から徹底してきました。それでやってもお互いいい仕事に繋がると思えないからです。
またその先にいる消費者にも伝わらないなと思っちゃいます。
伝えるべき人に適切に伝えることもブランディングの仕事であるのに、このような仕事では、伝えるべき人に100%の状態で伝わらない。
それではやる理由がありませんよね。。
また「どんな仕事をするのか」にもとてもこだわっています。
これも「どんな人と仕事をするのか」と近しいのですが、自らが好きな製品、いいと思うサービスでないと100%のアイデアは出ないと思っています。そんな状態でお仕事を引き受けても、クライアントにもご迷惑をかけてしまいます。
クライアントはもちろん自社のサービス等をいいものだと思って販売していると思います。
そんなサービスを「そこまでいいなと思わない」状態で引き受けるのは失礼でもあると思うのです。
なので弊社では「いいと思った商品・サービスでないと引き受けられない」と必ず商談の際にはお話しするようにしています。
やる仕事は全力で取り組んで、全力で好きになる。
こんな感じで不義理をせず、丁寧に仕事をしたいと思っている今日この頃です。
5年先は蜃気楼
じぶんの今までのこと、今の現状を書いてみました。
色々あったなと思いつつ、誰かの役に立てればとても嬉しいです。
みんな進む時は先は見えないと思います。
でもただ暗中模索するのではなく、どうすればうまくいくか考えて、ただ歩くのではなくどう進んでいくのかの地図を作っていくことが大切だと思います。
じぶんでもここまで来れました。本当に今まで関わってくれたすべての方に本当に感謝しています。
5年先は蜃気楼のように、まだモヤはかかっているけれど、目標を立てて日々学んでいくことをこれからも肝に銘じていければ良くなると思う。
去年のじぶんと今年のじぶん、皆さんは比べてみて成長していますか?じぶんは成長していると言いきれます。
ライバルは去年のじぶんとおもって比べてみると「お、成長しているかも」と実感できると思います。
早いものでもう年末。ぜひ振り返りをしてみてはいかがでしょうか?
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