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【毎週一篇/詩やエッセイをご紹介】眠れない夜を過ごすあなたへ

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。

気付けばオリンピックが始まり、8月に突入し…
完全に時の流れに置いていかれている気分のこの頃です(笑)

最近は、自由丁が5周年を迎える8月11日に合わせて、色々なワクワク企画が進んでおり、なんだかてんやわんやしておりますが(笑)、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
夏風邪も流行ってるみたいなので、健康には気をつけて過ごしましょうね♪

さて、本日も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの詩やエッセイをご紹介していきます!


今週の一篇『眠れぬ夜の前奏曲』

声にならない
届かない言葉の涙
洗い流す
疲れた顔が忘れもの
取りに戻らず向かう先

伸びた前髪の分だけ守る素顔
昨日より少し自然体で歩ける
救えない人がいて悲しい日
救いを求めて聴き入る曲
いつもより遠くから鳴る気がする
届かない私

程よく美しい夜の残酷さ
ただ懸命に生きているだけでいいよと囁く
優しい声した平和の温もり
遠くから様子を見つめる夢の瞳

いくつかの夜を越える
川を渡る
赤信号を見つめ待つ
誰とも喋らずただ日を通る

やがて
顔を上げる
旅をする
出会う
笑う
願う
祈る
届け

泣きたいほどに嬉しくなる
もっともっと生きたいと思う

すべてを使い果たして尚
眠ることを許さなかった夜たちが
起き上がるなら今だと歌いやがて去る

朝だ

2024年7月26日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

今回ご紹介した作品は、少し心が重くなることがあったとしても、それでも大丈夫になっていけると思わせてくれるような一篇だなと思いました。

悲しいことがあった時、しんどいことがあった時、誰かに話して聞いてもらって楽になれることもあれば、誰かに話す気にもなれないまま抱え続けてしまうこともあると思います。

自分の中でその悲しみに折り合いがつけられないまま、同じ感情を行ったり来たりしてしまうような日。

そんな時でも、やがて顔をあげてまた歩き出せる。時間がどれだけかかるかは分からないにしても、きっとまた嬉しくなったり、もっと生きたいと思える日が来るのだということを、静かに感じさせてくれるような詩だったなぁと思います。

一気には変わらなくても、何気ないきっかけで明るい朝がやって来ることもあると、そう信じる力をくれるようでした。

眠れない夜があったとしても、今は次に歩き出すための前奏曲なんだと思えたら素敵ですね!

皆さんはどんなことを感じたでしょうか?
どうか明日もよき朝を迎えられますように!おやすみなさい♪

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が日々綴る言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。

▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」を、スタッフのコメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^