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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】ひとりが寂しく感じられる時に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
今日外を歩いていたら、どこかの家から風鈴の音が聞こえてきて、透き通るような音色に癒されました^^
実家ではよく風鈴を飾っていたので懐かしさを覚えつつ、これぞ夏という感じがして私も家に飾ろうかなと思った本日です。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介します!

おすすめの一篇『空想の時』

小さい心
身に染み込ませ
生きていく

違わぬように
見誤らないように
正しく遠く
有象無象と等しく思い
生きていく

例えばそうだね
あまり知らない大きな空の近くにて
何時間もの豊かな会話をしたとして
そのことを誰に言うでもなくただそのまま
抱えて生きていこうと思うような

例えばそうだね
殆ど誰にも会わぬまま
綺麗な空と一人と夜を過ごしたとして
そのことを誰に言うでもなくただそのまま
喜び生きていこうと思うような

小さく儚い
たった一人の私として
私を楽しみ
私を喜び
生きていく

小さく儚い
たった一人のあなたと出会い
向き合い
言葉を交わし
生きていく

その無限に広がる豊かさに
いついつまでも
言葉を失い
生きていきたい

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。広く深い心を育て、とても小さく尊い存在としての私であり、あなたなのだと、分かり切ることなど到底できずとも、出来得る限りの優しさと共に愛で、生きていけたら。

2023年7月6日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

常にそうではないけれど、自分はたった一人なんだと思った先にあるのが、寂しさだったり、不安だったりすることがあります。できるだけその寂しさとか不安から距離を取ろうと思って、誰かと何かを分かち合い一人じゃないと感じようとしたとしても、常にそれを保つことは難しくて。結局、自分だけが一人取り残されている感覚になってしまうこともあったりします。小さな一人の自分と、なんだか大きく見えるその他の人たち、みたいに。本当はみんなたった一人なのに、そう見れなくなってしまうこともあるなぁと思い返していました。

できるだけそうならないためにまずは何より、自分が小さなたった一人であるということに向き合い認められたら、その自分を楽しむことができたなら、少しは他の人だってそうなんだってことを忘れずにいられるのかなと、読みながらぐるぐると考えを巡らせた一篇でした。

「小さくて儚いたった一人だからこそ無限に広がる豊かさ」があるってことが、一瞬新鮮に思えて、でもずっと知っていたことのような気もして、改めて大切にしたいものだなぁと思ったのでした。
皆さんはどんなことを感じましたか?良かったらぜひ感想・コメントで教えてくださいね^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。
ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。
数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。
一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^