【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】同じような日々だと感じる時に
こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
最近は夜の暑さが和らいできたなぁと思っていたら、もう8月も終わりですね!
コンビニなどでお芋や栗のスイーツをよく見かけては、秋の訪れを感じて嬉しくなっているこの頃です^^
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回も「自由丁今朝の落書き」より選んだおすすめの一篇をご紹介していきます!
今週の一篇『ニューハミング』
ミュージシャンが壇上から言う「愛してるよ」と、あなたが私に向かって告げる「愛してる」。同じ顔して違う味。
いつかの夏に一緒に食べたカレーライスと、熱帯夜の今宵に独りで食べるカレーライス。同じ顔して違う味。
重々承知で、信じる人。信じたふりして笑う人。別にそのどちらにせよ罪はなく、或いはいずれも罪深く、同じ顔して違う人。
今日の空も、あなたの気持ちも、同じ顔して昨日とはもう違うのでしょう。
いつもと同じふりをした朝焼けに染まりながら、新しい歌を鳥たちが口ずさみ始める。
僕はただそれを眺めては、少しだけ清々しい気持ちになった。
本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。言葉の起源は歌なのではないか、と本に書いてあって、そうか、と思っていたら一行目が降ってきた。
2023年8月23日の「自由丁今朝の落書き」より
自由丁スタッフからのコメント
こういうことを大事にしたいんだよねぇってことを、ひとり再確認した一篇でした。
他の人からしたら同じ言葉だったとしても、
あの人が言ってくれたから自分にとっては違うんだってことを、
ちゃんと大事にしていける自分でありたいと思うし、
同じように見えても、実は一人一人違うってことをできるだけ忘れずにいられる自分でありたいと思うんです。
でも実際は、もうずっと覚えている言葉について誰かに話す時に、ありきたりな言葉じゃんって思われるかもって、なぜか言うのを躊躇ってしまうこともあるし、
誰かと同じような一面を持つ人を見て、
きっとこの人もこういう人なんだろうなって勝手に思い込んでしまうことも、正直結構あります。
そんなに簡単ではないのかもしれないですね。
他の誰かがどう感じようと、自分にとっては特別なんだって信じ続けることも。
日々の中で溢れている小さな豊かさに気付くことも。
それでもやっぱり、誰にも言わずに、密かにでもいいから、
そういうことを大事にしていける方が、心が健やかになる気がするなぁと、
そんなことを考えました。
皆さんはいかがでしたか?
同じように見えたけど、実は全然違かったこと。
例えばどんなことがあるのでしょうか?ぜひ想像してみてくださいね^^
自由丁今朝の落書きについて
自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。
ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。
数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!
最後に
こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。
一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
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