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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】数十年先の未来に思いを馳せる時に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
9月もあっという間に後半に差し掛かり、各所で秋が近付いていることを感じる今日この頃。

先日は、実家から梨とさつまいものお菓子が届いて、わあっと気分が高まりました^^
皆さんは、いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」より選んだおすすめの一篇をご紹介していきます!

おすすめの一篇『何十年』

沢山の人に会いまして
思うのです

何十年後も
私は変わらず新しい人に会うのでしょうか

何十年後も
街は変わらず新しい場所を育むのでしょうか

そして何十年後は
一体私は何をしているのでしょうか

この人は僕よりずっともうこうして
生きてきたんだろうか
生きてきたんだろうなと
自分よりも一回り
二回り上の方と話しながら思います

私に果たして
その道を辿れるものだろうかと
思うのです

ここまでの苦楽を思うと
その果てしなさを前に立ち尽くす私がいます

それでも進んでゆくのなら
それは私だけの力では決して無いのだと
その証明のように
ひとり立ち尽くす私を想像します

何十年後にひとっ飛びは難しくとも
一年を一日を
今日もまた乗り越えていく
明日もまた過ごしていきたいものだと思う
そのことには幸いにも十分なほど
背中を押す人がいて
足を前へと出す私がいる
その真実を忘れることだけは決して無い
そんなたった一つ
確かな一つを必死に抱える
私で今日もありたいものです

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。色んなことが、本当に色んなことが起こり続ける日々だからこそ、綺麗事を忘れない、理想を決して蔑ろにしない、今日がいいです。

2023年9月15日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

偶然先日、10才以上歳の離れた方々と一緒にご飯を食べたんです。
その時に、この10年間はどうでしたか?とそんな話を聞いて、自分はこの先の10年をどんな風に過ごすのか、少しばかり考えました。

結果、全然具体的なイメージはできなくて、かといってそれにあまり焦っていない自分もいて、我ながらのんびりしてるなと思った先日でした(笑)

正直に言ってしまえば、十年以上先の自分がどうなりたいかを、具体的に描けなければいけないなんてことはないよねって思っている自分がいます。
でもたまには、ちゃんと考えなくて大丈夫なの?って、問うてくる自分も現れます。

そんな風に、未来を思ってはモヤモヤ悩みながらこれからも進んでいく数十年なんだろうなと思います。

改めて今回の一篇を読んで、先日歳の離れた先輩方に「これからどうなりたいとかあるの?」って聞かれた時、「いや…でも今近くにいる人たちとはこれからも一緒にいたいです」って答えた自分を思い出して、
未来の自分のためにできることなんて、そういう今大切にしたい何かを、これからも大切にし続けることくらいなのかもなぁと、思ったりもしました。

皆さんはいかがでしたか?10年後、20年後の自分、想像できましたか?
ぜひ、一度立ち止まって考えるきっかけになっていたら嬉しいです^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
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