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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】わからないままそれでも向かうあなたへ

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
最近は、「おはよう」「お疲れ様」に加えて、「今日も暑いね」を挨拶に過ごす毎日ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今日もちょっと外を歩いただけで、立ち止まった瞬間に汗が吹き出してきました…。くれぐれも体調を崩さないように気をつけましょうね。

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」より選んだおすすめの一篇をご紹介していきます!


おすすめの一篇『光がある』

どこまでいくのか
わからないまま
走っていく

どこまでいきたい
わからないまま
向かっていく

無謀だと誰かが放ち
無駄だと誰かが笑った

その声全てが遥か
聞こえない程遠くまで
もう来たのだろうよと
誰かが言った

そうか
と思い暫し休み
また向かい始める

どこか
わからないまま
向かっていけるのは
強さだろうか

どこか
わかりうるまで
向かっていくのは
素晴らしさだろうか

いつか
美しい瞳で見つめて誰か
認めざるを得ない言葉と共に
抱きしめてくれるだろうか

わからないまま
深く息をし
澄んだ自分で
いきていく

ただ真っ直ぐに
優しく
あるがままに
向かっていく

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。その度に、あぁそうだそうだと思い出す、光はあるか。

2023年7月12日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

何かやってみたい、こんな風になってみたい、そんなものがあったとして、そこに向かってみようと思ったら不安になるのは当たり前だと思うんです。だって、本当にその先にいる未来の自分は満足できるのか、後悔しないかとか、そもそもたどり着けるのかもわからないわけですから。
そういう「わからない」って不安だし怖いから、できるだけそれらを解消しようとして、綿密に準備をしたり、ゴールを明確にしてそこに向かうまでの小さなゴールを設定して…みたいなことを皆んなやっているんだと思うし、自分もそうしてきました。

でも、準備を万全にしていなくたって、辿り着きたい何かを明確にできていなくたって、「わからない」を抱えたまま向かってしまうことも確かにあると思っていて。そういう不確かで、未知数で、理屈じゃない何かに動かされてしまうような人の人間らしさって、面白いし魅力的だよなぁと思いながら読んでいました。
わからないまま進むことの不安とか怖さはきっとどうしたって消せないけど、その不安を打ち消すたくさんの理屈を集めることよりも、たった一つ自分にとってのこれって思える理由があることが大切なのかもしれないですね。例えば「そこに光がある」から、みたいな。

そんなことを考えたこちらの一篇、いかがでしたか?
個人的に「光はあるか」で締めた文章のタイトルが「光がある」っていうところも、お気に入りポイントでした^^
皆さんもご自身のことを重ねたり、誰かのことを思い浮かべたりしながら、少し立ち止まって考えるような時間を過ごして頂けたら嬉しいです!

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。
ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。
数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。
一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^