見出し画像

【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】大切なものを抱えて過ごす夜に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
10月も気付けば折り返し、上着を羽織って歩く人の姿が増えましたね。

去年も着ていたお気に入りの服を久々に着る嬉しさはありつつ、新しい秋服との出会いを求めてお出かけもしたいなぁと思う今日この頃です^^

皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」よりおすすめの一篇をご紹介します!


おすすめの一篇『いつも通り今宵』

わかりやすいよと
伝えたいつかの僕

わかりやすいことだけ
わかっていたんだと
ようやく気付いた近頃の自分

過ぎ去っていったのだから
どうしようもないこと

まだ掴めるかな
まだ間に合うかな
わからないけど手を伸ばしたいこと

何度目にしてわかるのかな
何度だってトライ・アンド・エラー
それでもいつかコングラチュレーションズ
願っているから
今宵も見つめることにしようと思うよ

言わずもがなの感情たちと
真顔の裏の火照った頬を
見落とさぬよう
笑顔で誤魔化し繕って
愛でも歌おう

青臭いと揶揄されるような
綺麗事だと煙たがれるような
それでも見つめたくて開けるカーテン
夜景みたいな僕らだろう

そんな顔して
今日も静かに待ち合わせよう

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。今宵もいつも通り笑えるのだと、なぜだろう知っている。

2023年10月11日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

暗いところにいるようで、ちゃんと灯りがある感じがして良いなと思ったこちらの一篇。

あの時こうしたらよかったとか、これは間違っていたんじゃないかとか思った時に、今更そんなこと思っても仕方ないしねって開き直れたら良いけど、それが難しい時もありますよね。

しばらくモヤモヤしたとして「いや、それでも」と思ってどうにか向かおうとする時に、夜の静かさはぴったりなのかもしれないなと思ったんです。

日中の太陽ほどの明るさには負けてしまうかもしれないし、誰かに笑われてしまうかもしれないなって思う時は、静かな場所で同じ願いを分かち合える人と笑い合って、真っ直ぐに大切にできたらそれでいいんじゃないかなと思ったりしました。

皆さんは、どんなことを感じたでしょうか?
今宵も、あなたにとっての大切と共に静かに過ごせる夜でありますように。

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。

ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。

数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。

一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^