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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】自分の好みについて考える時に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
昨日と今日で久々に実家に帰省してきたのですが、
とめどなく出てくるお菓子やら何やらで、常にお腹いっぱいな時間を過ごして帰ってきました。ただいまです。
わりと実家あるあるだと思ってるんですが、どうなんでしょうね。笑
皆さんはいかがお過ごしですか?

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」より選んだおすすめの一篇をご紹介していきます!

おすすめの一篇『過去が故』

街の中
行き交う人々

何処から来て
何処へ行くかも分からないまま
目線を合わせる一期一会

一つひとつを小分けして
どれが美味しいかなど聞かないで

一つひとつを区別して
何処が面白いかなど考えないで

なるべく一つのものとして
たった一人の人として
総じて好きだと思えたならばよいのです

あなたにも
私にも
この街にさえも自ずから
去っていった過ちもあり
それ故の今ここに至った未来なのですから
総じて好きだと思えたならば
よいのです

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。過去って、過ちが去るって書くんですね。

2023年6月10日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

これは好きなやつだなって思った時に、自らその理由を探してしまったり、
好きなんだって言った時に、その理由を問われたりするんですが、
そういう時に、まとまった答えを出せたことが思い返す限り全然なくて。
そのことにちょっと引け目を感じることもね、あったりするんです。

でも、よくよく考えてみれば、
「ここは好き」と「ここは嫌い」を一つひとつ振り分けて、
結果「好き」の方が多いからこれは好きです
みたいに、理屈で選んでるわけではないのだし。決めてるわけじゃないんだし。

そもそも、そうやって振り分けたところで、実はあれもこれも繋がっていたなんてこともあるし、
元を辿れば一つなわけで。たった一人なわけで。

だったら、細かく分けて考えて、明確な理由を持つことにこだわる必要なんて別にないのかもなって思いまして。
そう思ったら少し楽になる心もある気がしまして。
選んでみました今回の一篇。

あと、結構忘れちゃってることもあるかもなとも思ったんです。
過去からずっと繋がってきての今なんだっていうこと。
ほんの一部変化しただけで別物みたいに感じてしまったとしても、元は一つなんだっていうこと。同じ一人なんだっていうこと。

皆さんはどんなことを思いましたか?
良かったらお気軽に教えてくださいね♪

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。
ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。
数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。
一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
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