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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】ひとり佇む夜に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
今日は気温が30℃近くまで上がって、突然の夏を感じさせる日差しに驚いた一日でした。
あっという間に夏がやってきますね^^
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」より選んだおすすめの一篇をご紹介していきます!

おすすめの一篇『出発の駄文』

ホノルルへ向かう飛行機の中。
自分でも三週間と少し、自分でも意外だなぁとか少し長いなぁと思える小旅行へ出発しました。

思えば随分とまぁ忙しなく、落ち着く間もなく生きてきたんだなぁと今更ながら改めて感じています。

それ故に雑にしてしまったことも沢山あって、その度に反省をするもののすぐに忘れてまた別のことを雑にして、その繰り返しで延々と忙しく生きていく。

まぁそれが人生なのだと思えば納得はできるものの、いやぁそんな人生を望んだ覚えはこれっぽっちもないのだよなぁと思う余裕も日常の中には無いんだよなということだけは分かっていたりして。

ただ、何をせずともあなたは素晴らしいのだと、私は大丈夫なのだと、誰に言われるでもなく、ただ静かに独りそう思える、星空みたいな時間を、いつの間にか僕はまた求めていたのかもしれません。

今、飛行機の窓から覗いた世界は真っ暗です。本当はこの真っ暗闇の中にだって星空は潜んでいるはずなのに、今はまったく見えません。

日常というベールが僕を包んで、見えづらくしていたもの、見えなくしてしまっていたものを、この小旅行でまた、見つけられたらいいな、思い出せたらいいなと、思っています。

本日も落書きを読んで下さりありがとうございます。皆様、夜空の中からおやすみなさい。

2023年5月11日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

今回選んだ一篇は、現在アメリカ滞在中の自由丁オーナー小山が日本から旅立つ際に書いたものなのですが、
個人的に最近考えていたことと近いところがあって、良かったなぁと思いまして。

気付いたらあれやこれやに追われていたり、
誰に何を強いられているわけでもないのに、
何かをやらないといけないような気がしてしまったり。

難しい時もあるよねと思うんです。自分で自分のことを大丈夫だと思うの。
いつも自信満々な自分でいたいわけじゃないけど、
大丈夫だよって誰かの優しい言葉も届かないほどに暗いところへ来てしまった時には、
ちゃんと自分で大丈夫だって思い直して、戻って来れる自分ではありたくて。

そうあるためにはやっぱり、
これはできるけど、これはできないって思うとの同じ分だけ、
これは苦手だけど、これなら得意って思えることが必要で。
そうやって自分を知っていった結果の自信が大丈夫に繋がるんだろうなぁと、考えていました最近。

とはいえ、何の根拠があるわけでもなく、
ただそこにいて大丈夫で、そこにいるだけで大丈夫なんだって思える瞬間もあったらいいなって、あってほしいなって、
読みながら思った次第です。

皆さんはどんなことを思いましたか?
ぜひ自分はどうかなぁと、ご自身のお気持ちと向き合う時間を過ごして頂けたら嬉しいです^^

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。
ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。
数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。
一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^