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【おすすめの詩的なエッセイをご紹介】ひとり目覚めた朝に

こんばんは!自由丁スタッフの髙野です。
あっという間に6月も残り2日!そして、どうやら2023年も半分が終わるようです。驚きです。
このあたりで、「こんな一年にしたい!」という年始の思いを一旦振り返ってみるのも良さそうですね♪

さて、今回も「自由丁今朝の落書き」より選んだおすすめの一篇をご紹介していきます!

おすすめの一篇『朝顔』

朝六時
白い空が混じったまま
寝ぼけ眼で真面目な話

朝八時
起きた鳥たちが鳴くベランダ
覗いた途端に空想が如く消え

眠る間もなく
咳き込む若人
一言も口にせずとも生きてゆく

誰と語らずとも前へ
また性懲りもせず未来へ
独り起きた今日も
確かに希望へ向かってゆく

目覚めた街がざわめき出して
遥か向こうの日差しが見つめて告げる
無音で無垢な笑顔のおはよう

あぁそうだ
おはよう世界
今日も私無しでも巡る割には
今日も私無しでは私には何の意味もない
世界よおはよう

本日も落書きを読んでくださりありがとうございます。世界との距離を、正しく取って生きていく。その慎ましさと誇らしさを携えた、私で在りたい。

2023年6月25日の「自由丁今朝の落書き」より

自由丁スタッフからのコメント

言ってしまえば、今日自分が目覚めて何をしようがしまいがお構いなしで、世の中は動いていくし、いつも通りが続いていく。

その事実がなんだか残酷に思える瞬間があったりもするけど、自分によって何も影響を受けないということに、安心したり、優しさを感じることもあったりして。

そんな世界と、自分ひとりとの関係というか距離感について考えさせられました。

近くにいたい、一部でありたいっていう感覚とか、遠く離れたい、ひとりでありたいっていう感覚みたいなものは両方あるから難しいし、
じゃあそうしたいって思った時にその距離を保つのも、簡単なことではないと思うんです。

でも、まずは「自分は今ここで生きている」って思える世界がどんなものなのかは、ちゃんと掴んでおくのが良いのかなと思いました。
知った上でないと、どのくらいの距離感で付き合うのがいいのか分からないですしね。

皆さんはどんなことを思いましたか?考えましたか?
何かを取っ掛かりにしてあれこれ気ままに考えてみるのは、なんだか今の自分を知れる良い時間な気がしています^^
皆さんもぜひ。

自由丁今朝の落書きについて

自由丁今朝の落書きは、自由丁オーナーであり、詩人・エッセイストの小山将平が毎日書く言葉たちです。
ご紹介する作品は、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれるような詩だったり、思わず一緒に唸ってしまうような日頃の考え事を綴ったエッセイだったり。
内容は様々ですが、何気ない日々の他愛ない時間を愛でるような、ほっと一息つけるような文章が多いです。
数分でお読み頂けるものなので、ちょっとした休憩時間に、待ち合わせの合間に、眠りにつく前に、ぜひ。
▼これまでの作品や最新作はこちらからお読み頂けます!

最後に

こちらの記事では、一週間のうちに書かれた「自由丁今朝の落書き」の中から、自由丁スタッフがおすすめの一篇を選び、コメントと共にご紹介しています。
一緒にあれこれ考えてみたり、ただぼーっと読んでみたり、お気に入りの一篇を探したりして頂けたら嬉しいです!
「こんなことを思った」「この言葉に共感した」などの感想をシェアして頂けたらさらに大喜びです。ぜひフォローもよろしくお願いします^^