多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~

自由学園中等科・高等科で行われている選択授業のひとつ、「多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~」プロジェクトのノートです。 プロジェクトに参加している中学生・高校生が記事を掲載しています。

多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~

自由学園中等科・高等科で行われている選択授業のひとつ、「多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~」プロジェクトのノートです。 プロジェクトに参加している中学生・高校生が記事を掲載しています。

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2022年度選択授業 「多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~」の歩み

選択授業 多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~ 今年度の選択授業「多様性のある社会をデザインする」では、国を超えた共生に焦点を当てました。 《2022年度 授業の内容》 第1回 自己紹介と関心のある分野の共有(11月30日) 第2回 自己紹介と関心のある分野の共有(12月7日) 第3回 日中文化論~金印、漢字の伝来から「昴」を経由してアニメまで~(12月14日) 第4回 安徽大学日本語科の学生さんと手紙を交流する(1月11日) 第5回 安徽大学の学

    • シンポジウム「保身の代償」

      シンポジウム「保身の代償」 《日時》 2024年3月24日(日)13:00~14:30@zoom 《趣旨》 2023年度の「論理国語」の授業(担当:高野慎太郎)では、2017年に長崎県で生じたいじめ自殺事件を題材に、日本社会の抱えるいじめの構造について検討してきた。題材には、本件を伝える新聞記事に加え、石川陽一『いじめの聖域』(文芸春秋社、2022年)、中川七海「保身の代償」を採りあげた。授業手法としては、事実・概念・価値観の順に検討を加える価値の明確化理論(Harmin

      • 戦争・共生・平和 西原和久先生の講義(こいそ)

        1家族史 先生父:佐世保の米屋で生まれ満州国の公務員に 先生母:佐賀の酒屋の父が平壌で歯科医開業    平壌で生まれ先生父と結婚→長春で生活 先生姉・兄6人が生まれ2人が病死 1945年の敗戦で日本に引き揚げる 東京郊外の東村山に移住→1950年先生誕生 大学教授を点々とし現在73歳 2朝鮮戦争とベトナム戦争  先生が生まれた年、朝鮮戦争が始まる 朝鮮半島は38度線で分断され現在も対立している 平和憲法のある日本は戦争には参加しなかったが 米軍などに支援をして大儲けした こ

        • 「近いところにある平和」(Y)

          最初は授業でやった砂川闘争のことを書こうと思ったのですが、難しかったので少しですが自分が授業を受けて考えたことと分かったことを書きます。 私は最初は正直言って難しすぎてよく分からなかったし、今も分からないです。けれど、話を聞いているとなるほどと思うこともあったし、面白そうと思うこともありました。 次に分かったことを書きます。話を聞いたら意外と身近なことと似たような話だと言うことです。例えば、沖縄の基地のニュースが流れてきても遠い場所で起きたことで身近には感じられないと思い

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        2022年度選択授業 「多様性のある社会をデザインする~国を超えた共生を実現しよう~」の歩み

          知れば知るほど興味深い砂川闘争

          知れば知るほど興味深い砂川闘争 平野兼介 僕はこの授業で砂川闘争のことを知りました。そのことを書きます。 まず、砂川闘争とは1955年から1960年代、現在の昭和記念公園、陸上自衛隊立川駐屯地で起こった農民と国の闘争です。 何故闘争が起きたのかを説明します。 もともと立川は軍都と呼ばれていました。太平洋戦争後立川の基地は米軍により接収され、ジェット機を飛ばす滑走路が必要となりアメリカ政府は基地の拡張を決定しました。 昭和29年3月 これにより日本政府は地元の人との交渉

          平和社会学の講座を終えて~「考えさせるには難しすぎる」中高生が積極的平和について考える意味-2/3

          高校生S この文章を書いている途中、ひょんなことから一昨年の選択授業の講座を思い出した。「システム思考」。システム思考において小さな変化は、すべての構成者の意図を介さずに自転するシステムのなかで、すべての構成者を巻き込み、全く予期せぬ(若しくは、できたとしても有効な対処が施されぬまま)巨大な変化というフィードバックとなって我々のもとへやってくる。それは、ビール価格の乱高下に頭を悩ませる小売店の、簡単なビール工場から消費者までの一連の流れを例にとった思考実験でも、覇権国家とテ

          平和社会学の講座を終えて~「考えさせるには難しすぎる」中高生が積極的平和について考える意味-2/3

          平和社会学の講座を終えて~「考えさせるには難しすぎる」中高生が積極的平和について考える意味-1/3

          高校生S 平和とは如何にして成るのか。一昨年自由学園に岡田斗司夫氏が来校され、「最悪な平和とまだマシな戦争」をテーマに講演をされた。氏の鋭い分析と明朗な表現で、全員とはいかないまでも一同聴き入っていたことを昨日のように覚えている。その際の動画が、一昔前にYoutubeで盛り上がりをみせていた。しかし、幾度となく切り抜かれ拡散されていったその動画につけられるサムネイルの文字は、寄せられるコメントは一様に「中高生に考えさせるには難しすぎる」であった。当時中等科三年生だった自分も

          平和社会学の講座を終えて~「考えさせるには難しすぎる」中高生が積極的平和について考える意味-1/3

          平和社会学の講座を終えて~「考えさせるには難しすぎる」中高生が積極的平和について考える意味-3/3

          高校生S ―では、なぜそれらの問題は“考えなければならない”とされ、現にここに学問が存在しているのだろうか。このことはまったくのステレオタイプな「高校生」が答えるには勉強不足が過ぎるかもしれない。しかし、あえて言葉を綴ろうと思う。(-2により抜粋)― 「考えさせるには難しすぎる」高校生が平和を考えることは、今まで上げてきたように大人のそれにも増して小さな小さなことだ。しかし、システム思考が語るように、それらの小さな変化はいつか予期せぬ大きなフィードバックとなって帰ってくる

          平和社会学の講座を終えて~「考えさせるには難しすぎる」中高生が積極的平和について考える意味-3/3

          底辺ボカロPがレシピ本を使って料理に 挑戦してみた(作り方付き)

          どうもどうも底辺ボカロPです。二回目のnoteですね。 さぁ、今回ご紹介するのはこちらの商品!今ならなんと708円! 708円でのご提供となります!! 今ならなんと、底辺ボカロPのやる気がついてくる!(適当) とまぁおふざけはその辺にしておかないとさすがに怒られそうなので本題に入りましょう! 今回はですね… 料理を作ります!普段作らなそうだって?チッチッチ。 舐めてもらっては困るね。僕は意外と料理作る方なんだよ。 え、待ってそんな驚いた顔しなくてもいいじゃん???

          底辺ボカロPがレシピ本を使って料理に 挑戦してみた(作り方付き)

          「十年樹木百年樹人」から

          先日は、それぞれ馬さんや自由学園の書籍を読み、ポイントを紹介し合いました。 華都飯店に行くにあたり、私は馬さんの「十年樹木 百年樹人」を読みました。この本には、馬さんの幼少期から、華都飯店を開業するまでが書かれています。 私は特に馬さんのお父様が、幼い馬さんにかけた言葉が心に残りました。どれも素敵なものばかりですが、特に、いいなと思ったものを紹介します。 「今日一針明日十針」 (ジンリーイーヂエンミンリーシージエン) 今日やる事は今日済ませないと明日に10倍時間がかかる。 「

          ジブがこの共生学を受けてみて下ー1~馬ヘレンさん・馬衣真さんとの会食、そして最後へ~

          前回、LGBTQの冊子を読んでその感想を皆で共有したり意見を出し合ったりしていました。今回は学園とも縁が深い馬ヘレンさん、馬衣真さんとインタビューをさせていただくこととなり、馬さんが経営されている華都飯店(シャトーハンテン)に行くことになりました。 インタビューですので、色々下調べを行い知識を広めました。まず、馬さんの本を読んで皆で共有したり、だいぶ昔の学園新聞をひたすら読んだり、婦人之友社の本を読んで共有したり、様々な手法を用いて情報を集め、知識と理解を深めました。ちなみに

          ジブがこの共生学を受けてみて下ー1~馬ヘレンさん・馬衣真さんとの会食、そして最後へ~

          ポスター掲示

          さきほど、学校の学びの共有会のために、ポスターを掲示してきました。 ポスターにかける時間は少なくして、馬さんへのインタビューのまとめやnoteへの情報公開に力を入れています。 ひとりでも多くの方と、日中友好について考えられることを願っています。

          日中関係について考えてみて

          私は今まで社会や公共などの授業を通して義務的に考えるということでしか日中の関係性について考えたことがありませんでしたが、今回共生学を通して自分の意思で真剣に考えてみて学びがたくさんありました。日中関係というと政治などの堅苦しいイメージがあり考えづらいなと思っていました。そんな中で、学園の卒業生であり、中国からの留学生でもある馬遅伯昌さんがつくった華都飯店というお店が見つかりました。調べてみると、紹介文の中に「食を通して中国の文化を日本に」という目標のようなものがでてきました。

          ジブがこの共生学を受けてみて中ー2~LBGTQ~

          前回、中国の現役大学生の方とつないで色々衝撃を受けたジブ一同は、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンが制作・発行を手掛けたLBGTQについて書かれている冊子を読んでみました。まずその冊子の感想を書く前にその冊子の概要を簡単に説明させてください。 この本の世界中で差別に苦しんでいる女性や、ジェンダー平等に関することを左のページには漫画(物語)右のページにはその解説をわかりやすい言葉で書いている、いわばパンフレットみたいなものでした。 この本を一通りみて一番最初に思っ

          底辺ボカロPが華都飯店(シャトーハンテン)に凸してきた

          えー、どうも初めまして底辺ボカロPと申します。高1です。 最近ボカロPになってのでとりあえずこんな名前でやっていこうと思います。 さて、まぁ僕達のはメンバーの半分くらいが神谷町の華都飯店に行って事前に調べた情報を使って馬さん(マーさん)という店主さんに日中のことや学園のこと(二代目店主は自由学園にいたことがあるらしい)など、 とにかく事前に作っておいた質問やアドリブでの質問で質問責めにするべく我々は華都飯店へと向かった… さて、華都飯店に到着しました。 なんだこのオシャ

          底辺ボカロPが華都飯店(シャトーハンテン)に凸してきた

          ジブがこの共生学を受けてみて中ー1~現地の人との話し合い、~

          前回、甘い気持ちで入ってしまったジブでしたが、言い訳をずっと言っていられるわけでもなく、どんどん講座での活動が始まっていきます。 まず、一番最初にやったことは、実際に中国の方(現役大学生)とつないで色々質問を投げかけるというものをやりました。形式としてはzoomをつないで皆個人個人で思っていることを投げかける、という感じでした。質問は「中国での大学受験はどんな感じだったのですが?」「中国料理は何が主流なのですか?」みたいな疑問を投げかけました。中国料理ではやはり甘いものよりも

          ジブがこの共生学を受けてみて中ー1~現地の人との話し合い、~