なぜ本を読み続けるのか

ここ最近、
自分が本を読みたいのは
知識を得たい、視野を広げたいからだとばかり
思っていた。

でもそれとは異なるような気がした。

本を話し相手にしていると思い始めた。

対面の場合、
プライベートな面など、
話せることには限りがあるし、
話しちゃいけない話題に気を遣っているのが、
当然の認識とされている。

自分は特定の話題を隅々まで話したい性格なので、
コミュニケーションは人と仲良くするよりも、
知識共有することを優先している。

かつて自分の周りには、
自分の話や抽象的な話題ばかり喋る人が多く、
コミュニケーションは
こんなにも退屈なのかと
落胆した。

それでは窮屈だと感じ、
読書にハマり始めたと思う。
つまらない状況が無意識に本の魅力に気づかせ、
自分を導いたようである。

自分が感じたことと
同じことを、
上手く言語化しながら、
共感してくれる。

自分の考えと本の内容が一致した時、
そのまま同じ意見を自分に伝えてくれる。
自分にとって、
こんな都合の良い話し相手はいないとすら
考えている。

読書する理由に論理性を求めているようで、
自分も人間的な業によって、
読書していた。
こういう人間くさいところに
気づくのが、日々の楽しみである。



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