![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89686335/rectangle_large_type_2_377da0291885946940be9a1db986a397.png?width=1200)
Photo by
featurecompass
どうなってしまうんだ!【ショートショート】
仮面をつけた男が言っていることが真実だと証明されてしまった。
俺たちは、先ほどまで、5人でカラオケで歌を歌っていたはずだ。
いきなり景色が変わったと思ったら、高校の教室のような場所に居た。
そうとしか説明することができなかった。
すると、急に教室にあるモニターが映り、仮面をかぶった男が「殺し合いをしてもらう」そう言った。
何をバカなと思ったが、異常な状況だということは確かだった。
仮面の男は「最後に生き残った者だけ生かして返す」と言った。付け加えて男は「教室から出た場合、失格」と言った。
パニックになって飛び出た同級生が本当に消えてなくなってしまったのだ。
同窓会で久々に会って楽しんでいただけなのに。
「ふざけんなぁ、なんで俺がこんな目に合わなきゃならねぇんだ!」
叫びまくっている厚かましい筋骨隆々の男は、裏切志奴緒(うらぎりしぬお)だ。
筋肉バカだ。
「やだぁ、やだぁ」
しゃがみこんで教室の隅で泣いている華奢な女の子は、クラスのマドンナだった。パニック沼ダイ美(ぱにっくぬまだいみ)だ。
みんなのアイドルだった。
「みんなとりあえず落ち着くんだ」
眼鏡をくいっと光らせた、賢そうな風貌の男は、机似足ヲ部津毛手師奴(つくえにあしをぶつけてしぬ)
昔から頭がよかった。
そして俺の名前はラスト・サバイバー(らすとさばいばー)
平凡なのが取り柄だ。
因みに、真っ先に教室を出た臆病な奴は、サイショニシヌ・ト・ミセカケテ・ゲエム・マスタ(最初に死ぬと見せかけてゲームマスター)だ。
いったいこれから俺達はどうなってしまうんだ!
おわり!!