最強ボイトレ論:3「発声を邪魔する外喉頭筋」
こんにちはこんばんは。
浪速のボイストレーナー、ジウコトモニタです。
こちらでは「ガチでボイトレをマスターしたい」という方から、「将来ボイストレーナーを目指したい」という方に向けた、マニアックかつ論理的なボイストレーニングの解説記事を書いていっております。
ボイトレスクールさんもご活用いただいて大丈夫です。
さて、今回は「外喉頭筋」について。
前回の記事は、「内喉頭筋」のお話でした。
一応、ボイストレーナーになる方のため用でもあるので、順をおって解説していっておりますので、是非他の記事もお読みください。(おそらく最強のボイストレーナー、ボイストレーニーになれます)
外喉頭筋というのは、文字通り、“喉頭の外側の筋肉”です。
これらは普段何に使っているかというと、主に「嚥下」、つまり、ゴクン、という時に使います。
なので、めちゃくちゃ重要な筋肉です。
ところが厄介なことに、発声にはめちゃくちゃ邪魔な筋肉でもあり、日常的にめちゃめちゃ使っている筋肉だけに、めちゃくちゃ発達した筋肉です。
特に男性の方は、女性に比べ喉頭も大きいので、当然それを支える外喉頭筋も幸か不幸か、発達しています。
これらの一つ一つの動きと弛緩方法を解説していきます。
主に気を付ける外喉頭筋
一応、この記事は「ボイストレーナーさん向け」な部分もあるので、覚えておくべき部位を全て紹介します。
外喉頭筋の名称
[喉頭を持ち上げる筋肉]
・顎舌骨筋
・オトガイ舌骨筋
・顎二腹筋
・甲状舌骨筋
[喉頭を後ろに引っ張る筋肉]
・茎突舌骨筋
・茎突咽頭筋
・肩甲舌骨筋
・咽頭収縮筋
[喉頭を引き下げる筋肉]
・胸骨甲状筋
・胸骨舌骨筋
それでは一つ一つ見ていきましょう。
顎舌骨筋・オトガイ舌骨筋
似たような場所にあるので、まとめて解説しますと、顎と舌骨を繋ぐ筋肉です。
発声時に顎の下がグンを盛り上がる方は要注意です。
ここに力が入ると喉頭を持ち上げ、ハイラリンクスになります。
顎二腹筋
こちらは顎から舌骨、舌骨から耳の後ろに繋がる筋肉で、こちらもハイラリンクスを引き起こす筋肉ではありますが、どちらかというと、発音(滑舌)に影響する筋肉です。
ここに力が入ると下の動きが鈍くなり、滑舌が悪くなります。
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