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諦めわるいひとの。
TVから流れる大学受験のニュースが多くなった。
受験シーズンだなあとぼんやり思っていたんだけど、
私の大学受験は本当に諦め悪い人の執念の結果だったと思う。
高校の3年間、ちゃんと勉強していたか?
と聞かれると2年半くらいは勉強していなかったに等しいくらい。
テストの結果も、数学とかクラスでビリ。
爆睡しすぎて世界史授業終わりにちゃんと叱られる。
部活も責任を負う立場なのに、
うまく立ち回れなくて辞めたいと思いながら。
ちょっとずつ思い出してる今、
意外と精神的に荒れ果ててた?とその頃の自分が心配になるけれど
今こうしてこんな感じで書く元気があるので大丈夫そう。
そんな私の大学受験は、正直部活を引退した後の8月位から始まった。
世間一般的に言うと、もうとっくに準備していないといけない段階なのに。
絶対無理!な志望校を並べて、
おそらく親も無理だろうなと思いつつ
まあとりあえず頑張ってねという見守る姿勢でいてくれた。
(今になってちゃんとわかることですが。)
塾に行っても
塾に行ったことに甘えて
私はきっと勉強しないなと思い
(人それぞれだと思います、私の場合です。)
クラスの塾行かない勢と図書館籠りが始まりました。
(みんなはとっくの昔から始めていました。)
準備超絶遅い人なりに、勉強してみましたが
模試の結果は振るわず。
(校内テストは赤点取らなくなりました。)
そんな中でも志望校の試験はやってくるう。
母と二人で最寄りの大都市へ、ホテルで連泊。
(この受験旅行費用で私のお年玉貯金はなくなったらしいです。)
肝心の試験後の感想、できたかできてないかわかんない。
数日後、試験結果が。
試験結果の記載された書類を開封する前から、どうせ落ちてんだろなと。
そんな気はしていました。
やっぱり落ちていた。
落ちていたんですが、なぜか涙が出る。
人より勉強してなかったし、立ち上がるの遅かったし。
そんな奴がなぜか泣いていた。
…なんでこんな悔しいんだよ!!…
そっか、私悔しいのか〜と。
その時初めてこの受験の中で悔しくなって。
そこからふつふつと、やっぱり諦めたくないな〜と。
もうその頃、クラスの子たちはどんどん進路が決まってきている段階でした。
志望校は後期日程が残されていますが、受かるかも分かりません。
それでもまだ諦めきれない。
父に相談し、後期受験したいことを伝え
高校へ結果報告と今後の相談へ行くことに。
気は進まないけど、何かを前へ進めないと。
久しぶりの高校。
職員室の担任の席へ。
お、元気ね〜?
超絶朗らかな私のクラスの担任が先に声をかけてくれた。
そしたらね、なんでしょうね。
せんせっい…わたしおちてて…(ひっく)
でぇも、あきらめきれなぁくてぇ…
こうぉきもぉ、がんぶぁりたい…でっす。
職員室の先生全員が引くくらいの号泣をしていた。
超絶朗らか我がティーチャーは、
笑いながら「そっかぁ〜」という言葉から
今後の私の進め方を聞いてくれた。
ここでも思うんですが、そんなに悔しかったのかお前。
結局、その後私は後期試験を受けることになりました。
卒業式のクラス集合15分前まで図書室にいたのは今でも覚えてる。
この試験がだめだったらどうなるんだろうとか。
でもこれで受かったら地元を離れるな〜とか。
(ねえ、それは合格してからにして?)
再び母との受験旅行へ。
志望校の試験当日、大雨だし月のものは始まるし
試験自体も手応えがあまりなく。
母は試験を終えて会場から出てきた私の表情を見た時
「あ、落ちたな」と思ったらしいです。
相当暗い顔してたんだろうなと。
そういうこともあって、
本当にもうこれで出来ることはやったよねと思い。
私も母も、試験結果は期待せず
別の大学へ行く準備をして過ごしていました。
頭の片隅で、試験結果出る日がたまにちらついてはいた。
結果を見る?いや番号ないだろう。
いやでも、ちゃんと志望校とお別れしないと。
そんな気持ちを往復。
試験結果が出る当日。
母には見ないよ!と言っておきながら自分の部屋でこそこそと。
結局番号を確かめようとする。
母はこたつで横になっていた。
そしたらね、あったんです、これが。
私の番号が。
何回も見直して。
あったんです。
急いでこたつの母に声をかけましたが、
やはり寝ている人を起こすというのは
本当に不機嫌を呼び覚ます行為。
母は昼寝を邪魔されたもんだから唸っていました。
番号!あったよ!
番号!あった!
突然起こされて状況わからない母のボーっと顔。
からのしばらくして、二人で泣きました。
人生の中で、一番勉強頑張ったと言える時間だった。
自分の身についたか?と言われるとちょっと自信ないけど。
自分のために勉強した!と言える時間。
この時の自分にしがみついてはいけないけど
私を支えてくれる思い出。
諦めわるくてもいい時がある。