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リーダーシップとフォロワーシップは表裏一体

こんにちは。じつぞんです。noteでプロダクトマネージャー(PdM)をしています。社内の一部でお嬢様口調のVTuberが流行っています。

仕事では「リーダーシップ」を発揮できる人が多くの組織を引っ張ってくれているのは周知のことだと思います。noteでも自分たちが大事にする価値観の1つとして「つねにリーダーシップを」というバリューを掲げています。今日は「リーダーシップ」とコインの裏表の関係とも言える「フォロワーシップ」について考えたことをまとめます。

「フォロワーシップ」ってなんだ?

リーダーを補佐する役割・ありかたのことです。従順に付いていく、ということではなく自律的にリーダーや他メンバーを支援する積極的な役割です。リーダーだけじゃなくてフォロワーも大事だよね、というのが30年前くらいから指摘されています。

フォロワーシップとは、チームの成果を最大化させるために、「自律的かつ主体的にリーダーや他メンバーに働きかけ支援すること」です。
具体的には、リーダーの意思決定や行動に誤りがあると感じた場合は、臆することなく提言を行ったり、チームがより良い方向に進むようメンバーに働きかけたりと、自分の置かれたポジションだからこそできることを主体的に実行していくことを指します。

フォロワーシップとは?リーダーシップとの違いや実践方法|グロービスキャリアノート

リーダーの重要さ、良きリーダーシップ

われわれnoteの居るような技術変化の激しいインターネットサービスの業界、特に自ら未開の地を拓こうとするようなスタートアップでは、特にリーダーが必要とされます。荒涼とした土地を豊穣な都市に変えるための一歩は予測できない危険があるでしょう。それでも眩しい可能性を見出し、何かが起きても(野犬とかいるかも!)冷静に対処できる知性と勇敢さがリーダーに求められます。
反対に、状況に対応できる能力が無いのにリーダーとして踏み出すのは単なる「無謀」ですし、十分な知恵があっても勇気が足りなければ「臆病」となり、前を歩いていけません。(アリストテレスのいうアレテー「勇気」)
また、誰もがリーダーになるべきかというとそうでは無いと思います。人の性格や働き方によっても向き不向きがあるでしょう。リーダーはあくまでも共通のゴールを達成するための役割です。リーダーシップと裏表の関係で前へ進むための役割がフォロワーシップです。

フォロワーがいてこそのリーダー

ちょっと哲学っぽい感じになってしまうのですが、リーダーはフォロワーがいるからこそリーダーなのです。フォロワーが居ないと誰もリードしていないことになります。誰かがついてきてこそリーダーであり、1人で爆走する迷子のミサイルはリーダーではないのです。
リーダーではない人はリーダーが成り立つように、積極的にフォロワーの役割を果たすことが、実は直接的に「リーダーシップ」を発揮することとも言えます。このあたりの話は下記スライドで「やっていき」「のっていき」という表現で簡潔に表され、note社でも「やっていき」のemojiが使われています。「やっていき」「のっていき」、わかりやすくて使いやすい!

リーダーシップとフォロワーシップは「シップ(-ship)」という接尾辞が示すように「関係性」であり、同じ目的のためのチームの分業です。

良きフォロワーシップのために

リーダーが登場したとき、良きフォロワーであるために僕たちができることはなんでしょうか。少し段階をもたせて挙げてみます。

  • レベル1:リーダーの勇気を讃えること(リーダーはSlackのemojiリアクションがつくだけでも安心します)

  • レベル2:同じゴールを見つめること(自分の職種などの目線ではどう思うか考えて、それをことばにすること)

  • レベル3:良い「やっていき」に導くこと(もっと良くなるための援護射撃をする、実際にできることを率先して手伝う)

特にこのような場面で意識したい態度をnoteのデザイナーこにたんが記事にしてくれていました。

フォロワーシップの記事など調べると「批評的な提案をしろ」なんて書かれますが、「Yes」で同じ方向を見て「and」で一緒に歩くことがわかりやすく良好なフォロワーシップだと思います。
草木が乱雑に生えた道を進むリーダーが転けそうになっても支えたり、傷ができれば薬を塗ったり、見つけた土地を耕したり、フォロワーシップをもってできることはいっぱいあります。リーダーでないときは自分のサイズの「のっていき」を勇敢に繋げていきましょう。仕事でも友達とでも、僕はそういう人間になりたいと思っています。

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