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【事件史ルポ】101年前に起きた惨劇!テロリスト・難波大助の“革命思想”とは「昭和天皇暗殺未遂事件」

明治から昭和のあいだ、束の間の平和と栄華を極めた大正。華やかなモダニズムが開花し、政治・社会・文化が輝きだした時代である。しかし今から101年前の大正 12年、日本を揺るがす大事件が起きた。「虎ノ門事件」である。

革命思想に燃えた難波大助。大審院で も天皇制否定の主張を曲げなかった


虎ノ門事件


 大正12 年(1923) 12 月27 日、虎ノ門で昭和天皇(当時摂政宮)が狙撃された。テロリストは富裕層の出身が多いと言われるが、難波大助も例外ではなく、彼は天皇の側近に連なる名門の出だった。そんな彼をテロに走らせたものとは。

 山口県光市立野。この地を筆者が訪ねたのは夏の盛りであった。目的は“難波家”の墓所を探して献花することであった。

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