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「ヤクザも一目置いていた」 歌舞伎町で成り上がった伝説のチャイニーズ 後編【ライター根本直樹の裏社会漂流記 その5】
これまで私は主に「社会の裏側」を取材し、記事にすることで糊口をしのいできた。その過程で見てきた、さまざまな「闇の景色」を点描してみたいと思う。今回のテーマは「ボス」だ。
前回の記事はこちら↓
金属バットで半グレの鍋をたたき割る
新宿で6店舗、100席以上の大型居酒屋をチェーン展開していたやり手社長の段さんは、当時、歌舞伎町界隈でもっとも有名な中国人の1人だった。
2009年、真冬の土曜日。段さんの密着取材中、彼の携帯が鳴った。客席数200を超える新南口店の店長、李さんからだった。10人程度でやって来た半グレ風の客が店舗内で暴れているという。
店に駆けつると、段さんはすぐさま厨房に向かった。そして金属バットを持って現れる。私は驚いて尋ねた。
「店にバット、常備してるんですか」
「新宿で飲み屋をやってりゃ、こんなトラブルは日常茶飯事。バットの2、3本当たり前だよ。俺がいなかったら、厨房の連中が包丁持って飛び出してくるよ」
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