ルポライター安藤海南男 「さよならマスゴミ」#1 記者クラブのなかは異常なことだらけ
「建前だらけ」にもううんざり
あれからもう何年になるだろう。
「コロナ」といえば、ガスストーブの会社か、タイ産のビール、という認識しかなかった、平成末期のあの頃、勤めていた新聞社を辞めた。全国紙の記者という身分からオサラバしたのである。朝日新聞、NHKなど、「勝ち組」といわれていたメディアからも辞める人間がバンバン出ている今となっては、もう珍しくもなくなったが、当時は少なくない知り合いから「なんで辞めたの?」と聞かれたものだ。
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