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日々是暴食★トラウマめし【第22食】脂と砂糖たっぷりジャンクフードはロマンスの味
これまで行った国で再訪したい度ナンバーワンはぶっちぎりでキューバ。住んでみたい、と言ってもいいが外国人だから楽しいのであって移住するのはそれなりに大変なのは容易に想像できる。けど、本当に良いところ。
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まず人が明るい。金は無いのに陽気、これ大事。基本的に困ったことがあっても楽天的に過ごしているようだ。ディスコに行けなくったってそこら中に音楽は溢れているからどこでだって踊ればいい。
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一般的にキューバでは人種差別がないと言われている。それはキューバの元祖革命家ホセ・マルティの平等思想が目指したものであり、フィデル・カストロは革命後に「人種差別は撤廃された」と宣言した。文化の混血性はキューバの特徴だそうだが、確かに現地では白人と黒人が恋におち一緒になることに禁忌はなくごくごく自然のことなのだという。
他方で同性愛者には厳しく強制労働施設に送られたり投獄されていたというから酷い話なのだが、2022年には同性婚も認められたそうなので、だいぶ変わってきているのだろう。
ともかくキューバはいい国だった。わずか数日しかいなかった自分に言う資格は無いかもしれないが、人と人の垣根が異様に低く、アフリカやアジアの貧困国のようにわらわらろ詐欺師が寄ってきて外国人を騙してやろう、という輩も少なかった。(多少のぼったくりには目をつぶろう。俺たちは彼らにとっては金持ちに見えるのだ。実際は貧乏人なのに…)
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元来シャイで口下手な東北人の私でも、キューバならガンガン話できるし、女の子をナンパすることだって出来そうな気がする。てか向こうから寄ってくる。なにも小遣い稼ぎが目的のエロ娘だけではない、公園のベンチで横に座ったでっぷりと太ったオバサンと無駄話したり、サルサを踊ったり、そんな時間も過ごした。
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夏の陽気がそうさせるのか。革命の血を見ていない外国人の呑気さがそうさせるのか。ともかくすべてが楽しかった。
わちゃわちゃとせわしないハバナから、有名な観光地バラデロへバスで移動した。綺麗なビーチに観光ホテル。絵に描いたような南国リゾートで、またも安宿カサに宿泊。
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恋人と行くなら小洒落たオールインクルージブのホテルに泊まるのをお勧めするが、1人なら冷房の効きも怪しいカサの方が気が楽だ。ローカルなハンバーガー屋でメシを食っていたら、でかいバックを抱えた若い日本人の男女がやってきた。メキシコからやってきたバックパッカーだそうだが、クレジットカードがどこも使えず困っているらしい。とりあえずオジサンがビール奢ったるわ!
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彼らと夕飯を一緒に食いクラブ(ディスコ)で飲み深夜に寝た。朝、宿の主人に「朝飯食うか?」と聞かれた。もちろん「シー」。
中庭でフルーツ、ソーセージ、甘いカステラのようなパン、チーズ。それからコーヒーにフルーツジュースをいただいた。フルーツ以外はたいして美味くないのだが、キューバではとんでもなく豪華な朝飯なはずだ。
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正直言って、メシは正直他国と比べても質・量・味ともに貧相である。お隣のメキシコとは比べ物にもならない。
しかし、そんなところも好きである。脂と砂糖たっぷりのコッテリしたB級グルメをモヒートで飲み込めばこの世は天国。
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もう一度コンパイン・セグンドの名言をリフレインしよう。「人生で素敵なものは、女と花とロマンスだ」。その通り!
Wi-Fiも満足に無い国だからこそ見えるものがある。絶対オススメ。メシ以外は。
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<キューバ編 了>
【写真・文】バーガー菊池
岩手県出身。花巻東高校卒。 実話ナックルズ編集部在籍の編集者。不良からエロまで何でもやります精神の何でも屋。注射を打ちながら毎晩暴飲暴食を繰り返すハゲ巨漢。