残念ながら、受賞・入選には至りませんでした。 応援してくださった皆さん、スキをくださった皆さん、一度でも読んでくださった皆さん、note編集部と参加メディアの皆さん、本当にありがとうございました! いつかまた、どこかで。
本日、note創作大賞2024の中間選考結果の発表がありました。 ページを開いておそるおそる確認したところ、「盆栽甲子園!」が漫画原作部門の最終選考に進んだことが判明しました! 一度目は見落としてしまい、 「やっぱ落ちたんだ〜。さあ、切り替え切り替え」 と自分に言い聞かせていたのですが、もう一度よく見直したら・・・ありました。 よし、このまま受賞に向けて突き進むぜ・・・(いや、ひたすら待つしかない)。 それぞれの部門の中間選考を通過した皆さん、おめでとうございます。 「盆
第三話 「は、は、は、はじめましてぇ!」 畳の上で不器用に三つ指をついたのは、お馴染み、この物語の主人公・古橋友樹菜だ。 「こちらこそ、いつもうちの幹矢がお世話になって。本当にありがとうございます」 やさしげな声で応じたのは、風間幹矢の母親・冬優子。 ここは福島県F市郊外。来年の盆栽甲子園出場を実現させるため、暁山高校盆栽部設立に奔走する幹矢の実家「風間盆栽園」である。 「……友樹菜よ。風間のかあちゃん、すげぇ美人だな」 友樹菜の無二の親友・新藤愛里が、友樹菜にだけ
第二話 週末である。 JR東日本F駅の新幹線口広場に、高校生と思しき女の子が一人、立っている。 鍔付きの帽子、バックパック、足元は運動靴。これからハイキングにでも出かけそうな出で立ち。 ご存知、この物語の主人公・古橋友樹菜である。 「おっそいなー」 片手で汗を拭いながら、空を見上げる。スカッと晴れた青空。ギラギラと輝く太陽。 「残暑厳しき折、皆さまいかがお過ごしですか……と。ああ、今日は思いきり日焼けしちゃいそー」 「ヨッ! お・待・た・せー」 音もなく忍び寄り
あらすじ 第一話 東北地方南部。福島県F市。 一面のモモ畑とリンゴ畑とサクランボ畑に囲まれて建つ、県立暁山高等学校。通称「ギョーザ高」。 歴史は長いものの、最近では生徒数が減って、別の高校との統廃合も噂されている。 夏休み明け。ホームルームの開始を告げるチャイムが鳴った。 休みボケのボーッとした頭のまま、窓際の席にだらしなく腰かけ、机に半分突っ伏して眠たげに黒板に目をやる女子生徒一名。 彼女の名は古橋友樹菜。 この物語の主人公である。 だが、本人にその自