こどもとSNS
デジタルネイティブ
どんどんネイティブになってるのは言うまでもない。単にスマホやiPadの使い方(How to)だけではなく、その仕組みそのもの、どのアプリを使えば何ができるか(What we can do)も。数年前は、子供を大人しくさせる為や、ちょっとしたお遊びの為にYouTubeやアプリゲームをさせていた(子供側はあくまでも受け身のポジション)時代であったが、これが転換しつつある。
こども自らの関与
現在のデジタルコンテンツは、殆どのものが双方向になりつつある。YouTubeもコメントできるし、オンラインゲームでは直接対話が可能。Zoomを使えば当然ながらチャット機能もある。うちの場合、小4の息子がインド育ちということもあり自分を主張してなんぼの精神(そうしないと、埋もれてしまう)が根づいてるので、積極的に自ら発信を行っている。出しゃばるのは美徳とされない従来の日本的文化はあるので、敬遠されることもあるが「会議で一言も発言しないのは、参加していなのと同じ」的にいわれる昨今の日本のヨノナカ風潮としては、有りだと思っている。
オンラインコミュティへの帰属
Distancingな社会において、大人はFacebookやTwitter, インスタとあらゆるSNSに繋がっている。これは人間の本質的な欲求、マズローで言えば「帰属欲求」と「承認欲求」に準ずるもの。そして、いよいよ子供たちにもこの波は押し寄せる。1人1台タブレットによりデジタルの世界は、より生活の一部になる。そして、子供たちはその中に自分に見合う居場所(オンラインコミュティ)をみつけていく、大人がそうしているように。学校、家庭に次ぐサードプレイスは、デジタルの中にこそ存在していく。
親が止めてはいけない
私は、子供がオンラインコミュティに属することは賛成だ。というより、止められない。この流れは、山の上流から下流へ水が流れるように極めて自然なことで、親がそれをせき止めてはいけない。勿論、デジタル社会における情報漏洩や誹謗中傷など怖いものはあるが、だからと言って関わらせない、というのは筋が違う。セキュリティは守らせればいい、教えればいい、デジタルモラルを一緒に学べばよいのである。
もし親が止めると、デジタル格差が生じて、子ども同士の秩序に関わる問題に発展するに違いない。しかも、リアル世界の意地悪や嫌がらせなら親が何となく見ていて気付くこともあるかもしれないが、デジタルの中で起きていることは親が気づけない。だからこそ、子供にはオープンにやらせるべきであり、そこから新常態のライフスタイルを自ら見つけていって欲しい。
こどもSNS
これからどんどん子供がSNSをやるような社会がやってくる。そして、その運営者は大人ではなく、子供そのものになっていく場合も多いであろう。その中で、大人はどんな位置づけになるのか。私の個人的意見は、大人と子供との関係は、どんどん対等になっていく、と思う。少なくとも、小学校高学年ぐらいからは大人の仲間入りする。いや、大人が子供の仲間入りするのかもしれない。そんな時代があっても、いいと思う。モラルをしっかり守っていけば、共存共栄できる。
こどもが創り出す今よりももっともっと面白いワンダフルワールドが社会に広がっていくことを期待する。