『あなたは何の影響も与えていない、そんなスタンスでちょうどいい』
今日はVoicyの「荒木博行のbook cafe」があまりにもよかったので、マスターの言葉をいつでも文字で読めるように、ここに残しておく。
荒木マスターの声が好き。
この日のVoicyは「子育てが上手い人ってどんな人ですか」という相談に対する回答をする回。荒木マスターの回答が1つ1つ、とても染み入る。親としても、教員としても。
「子供が主人公になっていないという時点で、この問い自体がずれている。」
「コントロール思想を手放さない限り、子供と親の関係はよくならない、というのが最大のメッセージ」
「(子供は)自分(親)が何かしなくてはことを間違えてしまう存在である、という、そういう思いがどこかにある。本当の意味の親子関係というのは、それを手放した先にある」
「手放した先に、本当の教育がある」
「自浄作用をどれだけ信頼できるかということ頃が結構大きい。『最後はなんとかなる』と思うか、いや、『自分が介入しない限り良くならない』と思うか」
「『ぱ』『ら』ダイムシフト、『しんぱい』から『しんらい』へ。最後の1枚のカードが『心配』なのか、『信頼』なのか。『心配』だったら、自分が何かしなきゃと思うし、『信頼』だったら、自分がいなくても最終的に落ち着くところに落ち着くと思える」
「『コントロールしなくちゃ』という病気に陥っている」
「レールに乗ったような育ち方をしてきた人なんかは特にそうだと思うんだけれど、そこからそれる道行き、例えば登校拒否だとか、自分が通ってきた道からドロップしようとすればするほど、そこに対する抵抗感、そっち行っちゃだめだよっていう矯正がものすごく働く」
「最終的に、子育てのゴールは、究極的には、その子が亡くなるタイミングで『自分の人生幸せだった』って思えるかどうかだったりする。だから結局わからない、何がそこに寄与するかは。」
「焦ってコントロールしようというのが、マイナスに働く」
「主人公は子供だから、親が何やろうが関係ない」
「子育てって、子供を育てているんじゃなくて、子供と向き合う結果として自分が育つっていうことだと思う。子供なんて育たない、思い通りいかない、その結果として育つのが自分」
「勝手に育つ。あなたは何の影響も与えていない。そんなスタンスでちょうどいい。」
子供は子供の人生を、親は親の人生を、最後に「幸せだったな」と思えるように生きていこう。