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「日本と世界の原子力発電の現状について調べてみたこと」

 前回は、日本のエネルギー政策で原子力発電に関わる人材が減少していることが将来の不安要素になっているとお伝えしました。

 日本では、原子力発電所の安全性を最優先にしながら、エネルギー供給の安定化と環境目標の達成のために原子力を再び活用しようとしています。しかし、原子力発電の再開や新しい原子炉の建設には多くの課題があります。
福島第一原子力発電所の事故の影響は今も残り、被災地の復興、原発事故による損害賠償、使用済み核燃料の処理などが課題です。岸田首相は、持続可能なエネルギーと原子力に関する国民との対話を通じて信頼を回復しようとしていますが、政権支持率の低下が議論の進展を妨げているようです。

 世界では原子力発電の新しいステージへの移行が進んでいます。
 
 アメリカでは、特に非水冷式原子炉の開発にスタートアップやベンチャー企業が取り組んでいます。従来の原子炉は水を使って冷却しますが、非水冷式原子炉は水以外の物質を使用します。これらの原子炉は、従来型に比べて発電効率が高く、安全性も高いとされています。

 中国では、上海応用物理研究所が開発したトリウムを燃料とする溶融塩実験炉が2021年に完成し、運転許可を得ました。この新しいタイプの原子炉は、通常の原子炉とは異なり、溶けた塩を使用しています。トリウムはウランよりも豊富で、放射性廃棄物も少ないと言われています。中国は、この技術の実用化に向けて計画を進めています。

 私たちにできることは、エネルギーに関する知識を深め、次世代原子炉の利点や課題、安全性について学びながら自分の意見を形成し、政府のエネルギー政策に対する理解を深めることです。また、周りの家族や知人と話し合いながら、日々の生活でエネルギーを大切に使うことも重要です。

 これからも学んだことを共有していきたいと思います。


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