プレゼン資料図形をマスターしよう「図形には意味がある!」②多角形(四角・丸)
こちらの記事の続きになります。
前回は『矢印』を解説しましたので、今回は『多角形(四角、丸)』について解説致します。三角形も多角形の一種類ですが、前回『三角矢印』として解説したとおりですので、省略致します。今回は、四角や丸を中心に解説いたします。
【1】丸くなればなるほど、抽象度がたかくなる
多角形は、まず情報、概念、考え、主張を表すのに使用しますが、ポイントとしては四角形は具体的な概念で、丸はより抽象的な概念になります。ちなみに、丸四角形はその中間です。丸くなるほど抽象度が高くなるイメージです。
実際の使い方ですが、非常によい参考資料がありましたので、見てみましょう。マザーズ上場ALBERT社の2021年12月期の決算説明資料に四角、丸四角形、丸すべての図形が使われています。
【2】丸の例
まずは、丸です。会社の戦略を一枚で説明するこのスライドですが、「AIネットワーク化社会の実現」という非常に抽象度が高い内容ですので、丸を使って表しています。製造、自動車等の業界もこれからAIネットワークが広がるにつれて、どんどん形を変えたり、他の業界を巻き込んだりすると思いますので、抽象度が高い『丸』が適切ですね。 また、丸の典型的な使い方としては、3要素のを表すときによく使います。製造のQCD、事業の3本柱、マーケティングの3C等・・・数えきれないほどの例があると思いますが、画像検索してみると、ほとんどこの丸で3要素を表現する方法を使っています。
【3】丸四角形の例
これが、丸四角になるとこんな感じです。
事業内容について、具体的に説明するところになりますので、丸四角形を使っています。事業内容は「会社がこういう風な事で収益を上げていきます」というある意味主張、考えですので、丸四角形がぴったりですね。
【4】四角形の例
さらに具体的にどのような活動を会社としてしていくのか、プロダクト開発や、期日、提携などのかなり具体的な内容になってきましたので、このページでは四角形で整理しています。ここまでくると主張という考えより、ありのままの事実を表すことも多いです。提携や日付情報とかは決まった事実情報と言っていよいでしょう。 (余談ですが、表テーブルをこんな風に四角形でつくると一気にカッコよくなりますよね!)
【5】もうひとつの例
1社だけだと寂しいので、他の企業の資料も見てみましょう。クラウド会計のマネーフォワードのIR資料です。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3994/ir_material_for_fiscal_ym/98585/00.pdf
まずは丸です。先ほど解説しました3要素の表し方ですね。この場合、個人、法人、金融機関すべて不特定多数のため、抽象的で丸でOKです。
次が丸四角ですね。課題発見、自動化、セキュリティなどある程度抽象的な言葉になります。四角との違いとして、何となくですが、1、2単語、体言止めの時に丸四角は使う気がしています。四角だとより具体的な分、文章になることが多いですね。
四角の例です。先ほどの流れでバッチリ具体的文章の例のスライドだとよかったのですが、そこはご容赦ください(笑)しかし、しっかりとした文章とまではいかないまでも、「Saasプロダクトラインナップの拡充」とある程度主語、動詞がある表現になっており、先ほどよりかなり具体的な表現かと思います。四角がいい感じですね。
そして、この3枚のサンプルスライドですが、ページ数でわかる通り、資料の中で、きちんと連続するスライドになっています。すごくよい例だったので、参考にさせて頂きました。
【6】まとめ
今回、サンプルスライドを探したのですが、一つ一つのサンプルはすぐに見つかったのですが、中々すべてを網羅したようなスライドがなく、結構探すのに苦労しました。ALBERT社やマネーフォワードなど新興ベンチャー系のIR資料は、デザインでも参考になりますので、オススメです。 四角、丸四角、丸は最も使う図形ですので、実際にどんどん実践で使ってその使い方に慣れましょう。
以上です。よろしくお願いいたします。
<本日の内容>星4つ★★★★☆~星5つ★★★★★ 「資料作成を得意スキルに、職場で一目置かれる」 ~「資料作成のプロフェッショナル、デザイナーや専門職も目指せる」