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「IT業界マップ2022」【超詳細版】を、IT業界の中の人間が作ってみた!(※追加でインターネット広告代理店業界マップ2022も作成)
更新が遅くなりましたが、合計3記事に分けて解説をしてきた「IT業界マップ2022」の最後のパート記事になります。
(※前回、前回の記事を読まれていない方はこちら▼)
最後は、解説しきれていないインターネット広告やWeb業界周辺を解説をしていきます!また、更新が遅くなった理由ですが、実は「インターネット広告代理店業界マップ2022」(NEW)も作成しておりました。
中段に完成マップを公開してますので、是非ご覧ください!!
それでは、はじめます。
1|インターネット広告
![](https://assets.st-note.com/img/1656333908030-dea2GwYd6D.png)
インターネット広告業界は、言葉に文字通り"インターネット(IT)"とつくので、まさにIT業界というイメージが強いと思います。
ただ、もちろんIT業界で間違いはないのですが、社風や企業同士の関係性は、どちらかというと広告代理店業界(電通、博報堂等が有名)に近いものがあります。
-IT広告のビジネスモデル
IT広告のビジネスモデルですが、いわゆる「google アドセンス」「Yahoo広告」「アフィリエイト」と呼ばれるものに代表する、Web検索やホームページの上のインターネットの広告枠を色々な企業に販売しています。それに対し、我々がよく知るgoogleやヤフーといった広告枠の大元の検索サイトやメディア媒体を持っている企業は、メディア・媒体と言います。
![](https://assets.st-note.com/img/1656334729502-rN3wynPKcs.png?width=1200)
これがインターネット広告。
ちなみにyahoo自体はメディアです
メディアや広告元からこの"広告枠"を仕入れて、(代理店として)販売するから、インターネット広告"代理店"と呼ぶわけですね。
すこし小難しいので、、、
ビジネスでの流れを図解するとこんな感じになります!
![](https://assets.st-note.com/img/1657101923010-xV5c4GfA3m.png?width=1200)
インターネット広告業も普通の広告業も、実はビジネスの流れ自体はそれほど変わりません。各種メディア媒体から最適な場所(広告枠)を選び、広告主(お客様)に提案し、最適な広告を消費者に届けます。
-インターネット広告代理店業界相関マップ2022
業界や売上ランキングを調べていたところ、もうマップ図解にしてしまった方が早いということで・・・完成したのがこちらです!!
![](https://assets.st-note.com/img/1657102680710-zKygoq92QA.png?width=1200)
こうして全体を見渡すと、各社如何に広告業界と関係性が深いのか実感することができますね。電通や博報堂の名前が必ず出てくる一方で、富士通、NTTデータ、NECなどのSierを代表とする企業の文字は一つも現れません。ITという同じ英語二文字を使うだけで、実は違う業界なのです。
(※そもそも前者はIT=インターネット、後者はインフォメーションテクノロジーの意味で使ってます)
業界ランキングとしては
1位:サイバーエージェント(広告事業のみの売上高3,213億円)
2位:デジタルHD(売上887億円、ただし2位はDACとする記事もあり)
3位:セプテーニ・グループ(売上765億円)
となっております。
1位のサイバーエージェントはご存じの通り、IT広告以外にも、ゲーム、AbemaTV、ブログ等様々な事業を行っており、すべての事業を合わせると売上高は6,664億円もあります。
2|Web制作業界
次は、Web制作業界です。
ここまでで「広告枠を取り扱う企業は有名だったり売上高も大きいし、それなら、メディア自体を作ったりするWeb制作(≒ホームページ作成)の会社はもっと大きい企業がたくさんあるのでは」と思いませんか?
実は、私もそう思いました。それにphpやHTMLなどの開発言語でホームページを構築していくのって、まさにザ・ITエンジニアみたいな感じがします。
でも、実は半分外れです(笑)なんと、IT広告業界とは打って変わって、このWeb制作業界・・・大手プレイヤーがほとんどないのです。
アイ・エム・ジェイ(売上100億円前後と思われる、現在はアクセンチュアグループのため非公開)
ネットイヤーグループ(売上56億円、2021年度決算)
もちろんSierの中のWeb系グループ会社であったり、電通や博報堂にもWeb制作を行うグループ会社がありますが、Web制作をメイン事業にしている企業となると本当に売上高100億円以下の企業がほとんどです。
3|Google,ヤフー,楽天,メルカリなどの超有名企業は?
最後に残ったのがGoogle 、ヤフー、楽天、メルカリ、Amzonなどの超有名企業達です。
![](https://assets.st-note.com/img/1657105235215-MfplW1RG30.jpg?width=1200)
なんと、この一番ITの本丸のような企業を、私は最終的に資料から抜くことにしました…
理由ですが、理由①:業界というより、1つの(巨大)企業だけで成立しているから、理由②:業界で括るとなるとITよりも適切な表現がありそうだからです。(本当はうまい整理・分類が自分で思いつかなかったから)
あえて、分類するなら以下のような感じでしょうか。
-検索サイト
ヤフー、Google
-ECコマース・モール
楽天、Askul、Amzon、ZOZOTOWN(アパレル業界ともいえる)、モノタロウ
-メディア
カカクコム、リクルート(人材業界ともいえる)
-ゲーム
カプコン、グリー、ミクシィ
ゲーム業界くらいは業界として括れそうですが、他は正直1社1社に特徴がありすぎて・・・ということで、もはや業界というより企業解説になってしまいそうなので断念いたしました。
ただ、「ITエンジニアや人材の働き方の違い」は、一応、解説しておきましょう。
-人材や働き方の違い
![](https://assets.st-note.com/img/1657430785041-a4MAWMXQHg.png?width=1200)
まず、Sierの営業では様々なIT知識が要求されます。基幹システム、セキュリティソフト、グルーウェア、構築するAWSの基盤・・・他社の商材を担ぐことも、自社の製品を導入することもあります。いくらクラウド全盛になったとは言え、大企業や金融では0からシステムを作るスクラッチ開発も普通にありますので、システム開発の知識も必要です。
その一方で、楽天、ヤフー、Amazon等の営業では、基本的にサービス/製品担当の営業がしっかりと決まっています。楽天ECモールの営業が、自社通販サイト立ち上げを提案することもありませんし、インターネットリサーチ(楽天リサーチ)の営業担当を兼務することも、もちろん、ありません。
そのため、IT自体の知識よりはその業務の専門知識が重視されます。ECサイトの営業であれば
・ECモールで売上を伸ばすにはどのような施策をすればよいのか?
・他社EC店舗との差別化するには?
・自社のEC店舗が現在売上5億円だが、それを2倍にするための戦略立案
という具合です。これはITの知識ではなく、EC・ネットショップ運営の知識です。
エンジニアもかなり働き方に差が出ます。Sierの場合、プロジェクトマネージャーになると、クライアントとの要件定義や打合せという仕事が(多かれ少なかれ)増えます。その一方、上記企業のエンジニアは、BtoCということもありますが、どちらからというと社内のエンジニアチームメンバー同士で一緒に働き、自社サービスを技術で差別化していくということが多いです。
技術よりはPMやコンサル系を強みに目指すなら前者、技術者として専門性をとことん突き詰めたい方は後者みたいなイメージでしょうか。
4|あとがき
IT業界って本当に広いですね。
自分で相関マップを作ってみたからこそ、改めてそう感じました。
あと社風、ビジネスモデル、働く方・・・正直わからないことばかりで、情報を調査するのも、デザインするのも無茶苦茶大変でした・・・
ここまで、IT業界相関マップと題して、3つの記事にわたり、広く×ちょっとだけ深くIT業界を紹介してきましたが、、、勉強やコンサルのような大そうなものというよりは、まずは読者の皆様がIT業界や資料デザインに興味を持っていただけるきっかけくらいになれば嬉しいです。
そして、私も来年はもっとレベルアップして、より皆様のお役に立てる業界マップを作りたいと思っています。
是非、色々な業界や仕事に興味を持ってみてください!
以上です、ありがとうございました。
<本日の内容>星4つ★★★★☆~星5つ★★★★★
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