資料作成の参考にしたい!IT系おすすめパワポ提案書・紹介資料まとめ5選【Part2】
Part1はこちらになります。
前回紹介から半年以上経ちましたので、皆様にも是非紹介させていたきたいプレゼン資料のネタがかなり溜まってきました!
今回の資料は、どれもレベルが高かったり、IT業界にいないとわからなような難しい製品もあるのですが、是非眺めるだけでもかなり勉強になりますので、是非ご一読ください。
それでは、はじめましょう。
1|IBM Cloud for VMware Solutions ご紹介資料
直リンクが貼れませんでしたので、すべて見られたい方は出典URLからページ中段の[ダウンロード]ボタンから確認してみてください。
全体的にデザインだけでなく、製品やITの知識、現場感(企業の情報システム部門の課題をしっかりとらえている)、数字の見せ方等々いずれも高いレベルで作成されています。ほとんどのスライドがデザインの知識だけでは絶対に作成できない資料なのでレベルは高いと思います。全部のスライドは紹介できないので、ポイントをピックアップします。
客観的な数字がすっきりデザインでわかります。グラフの色の絞り込みだけでなく、データも集約してポイントを絞ってまとめています。
自社のプレスリリースを貼り付けしています。プレスリリースのテキストを張り付けるより、新聞、記事、プレスを画像としてそのまま貼り付けする方が実は権威性・説得力が増します。大企業に勤めている方やプレスリリースに力を入れている企業の営業の方は、是非つかってほしいテクニックです。
(※外部機関やメディアはもちろん自社のプレスリリースでも、著作権や利用規約などがあるため、利用可能か確認しましょう)
これ以外も「100種類以上のサービスをすっきり整理するデザイン例(19p)」、「Redhatのアーキテクチャをシンプル図解(47p)」など参考になるデザインが多数です。是非勉強してみましょう。
2|HENNGE会社紹介
HENNGEはセキュリティやシングルサインオン*で有名な企業です。いやあ、カッコイイ!!こういうデザインがBtoBサービス資料の王道であり、お手本です。今回イチオシ資料でもあります。なぜこんなにもクールで信頼感あふれる印象を与えることができるのでしょうか?それを解説します!
まずはフォント。黒文字ではなくグレーを使って柔らかい印象を与えています。また、文字の大きさが全体的に小さめで、太文字をほとんど使っていません。これがBtoBサービスにふさわしい落ち着いた印象を引き出します。
全体カラーも会社ロゴが黒ということもありますが、ほとんどグレーとアクセントカラーのブルーグリーンのみ、2色で作られていて落ち着きがあります。
フォント以外も、例えば、全体を通して余計なオブジェクトがほとんどないことにお気づきでしょうか?よく毎ページ毎ページフッターにロゴを入れたり、箇条書きも丸や四角で囲んだり・・・そんないらないものをそぎ落とすとこんなにも資料に締りが出ます。
総じて、自社のブランドイメージに合う素晴らしいデザインと思います。
*シングルサインオンとは、超かんたんに言うと、企業だと社内の色々なシステムに、IDとパスワードを入力してログインすると思うのですが、そんな毎回の手間を解消する、IDパスワードを共通にしたり、1回の入力で済むようにするソリューションのことです。
3|電通PRコンサルティング会社紹介
次の資料も素晴らしい。広告代理店電通のグループ企業でPR(パブリック・リレーションズ)を行っている企業です。自分の所属しているシステム業界の資料だけだとやっぱり固いというか・・・正直毎日見ているので・・・なので、こういったIT以外の他業界の資料は私の個人的な癒しです(笑)
全体的に、HENNGEの資料よりもさらに小さなフォントが資料により締りを与えます。これくらいだとさすがに印刷・配布を想定していると思います。また、写真画像の使い方はさすが広告業界、上手いですね。
また、2p、19p、20pの丸々1スライドを全面写真にしています。会社の社風や価値観のイメージを伝えるのに、この画像は文章以上に貢献しています。
さらに、以下のようなスライドは画像とそれに対する文章説明の構図のお手本のようなデザインです。これは是非参考に真似してみましょう。
4|NewsPicksオンライン配信パッケージ ご提案書
普通にgoogle検索したら出てきました。すごく勉強になるので、せっかくなので参考にしましょう。全体の枚数としては少なくサービスプランと価格のみの非常にシンプルな構成です。ですが、とにかくしっかりとした中身があります。例えば、サービス内容では、撮影場所、配信形態、 配信時間、編集有無、単独講演 or 対談形式などなど・・・相手が検討判断できるように、すごく細かく丁寧に記載されています。
御見積もただ「300万円一式です」と言っているのではありません。仕様の記載はもちろん、その次の免責事項スライドにも重要事項が丁寧にいくつも記載されています。
デザインはもちろん、こういった丁寧な記載と判断できる情報があるからこそ、お客様に検討してもらえますし、サービス紹介資料として成り立つと思います。
5|奉行VERP紹介資料
この資料は2項で紹介したHENNGEと対照的です。資料には情報が詰め込まれており、ロゴやブランド製品名が随所に記載されています。では、悪い資料かというと、そうではありません。
まず、目的が違います。これは製品紹介資料です。ブランドや社風のような抽象的なものではなく、具体的な紹介が必要とされるビジネス資料です。
また、そもそもブランドイメージやターゲットもまったく違うでしょう。オービックビジネスコンサルタント社の「奉行シリーズ」は、中堅中小企業向け会計システムパッケージというBtoBかつ難しいIT製品のど真ん中でありながら、テレビCMを使ったマーケティングを行った先駆けの企業です。町の中小企業オーナーにも親しみやすいよう「奉行」という漢字の製品名にも表れています。町の工場の親父にはCoolとかSmartのようなカタカナ言葉より「安心・実績の勘定奉行」という言葉の方がはるかに伝わるはずでです。
また、私がよくこの資料を参考や勉強させていただく理由はシステムマップのデザインです。
機能一覧やシステム画面の貼り付けではなく、こういう一枚でシステムがどのような業務をカバーするか理解できる資料は、IT業界に関わるセールスパーソン全員に一度は見ておく価値があります。
まとめ
今回はCoolなデザイン、システムマップ、画像と文章構成などなど・・・幅広く参考になりそうな資料を紹介しましたが、いかがでしたか?
実は裏で結構パワポ厳選してたりするので、記事にできるのはまた半年後とかになるかもしれませんが、また、ネタが集まりましたら、またPart3をまとめたいと思います。
そして、皆様も普段の仕事やプライベートで役に立つパワポデザインがありましたら教えていただければ幸いです。
以上です。よろしくお願いいたします。