はじめてのパワポ資料作成【第4回】カラーは3色まで
プレゼン資料・パワーポイントの色使いは私も非常に悩むところです。
しかも、色は、資料だけではなく会社のイメージや提案内容のそのものの印象にも関わってくるほど重要な要素です。でもパワーポイント資料では絵画のようなセンスはいりませんし、絵の具やPhotoshopのような複雑なグラデーションもないので、非常にシンプルです。
これまで解説してきたフォントや構成と同じように、色使いにも
簡単かつ明確なルールがありますので、ご安心ください。
それでははじめましょう。
大原則1:カラーは3色まで
色は使いすぎないように、ビジネス資料では多くても3色までにしましょう。基本的には文字を中心にほぼ黒がベースカラー(大体全体の70%)になるはずなので、残り2色について解説します。
◆メインカラー(同25%目安)
メイン(中心)カラーとベース(基本)カラーって違いわかりにくいないでしょうか?
英語にすると余計にややこしい。
すごく簡単に言うとメインカラーは企業のロゴやブランドカラーがそれにあたると大体考えて大丈夫です!
ちなみに、どちらの例もベースカラーの方は黒と考えてよいです。
◆アクセントカラー(同5%目安)
文字通り、アクセント≒強調する時のカラーです。メインカラーの反対色で目立つ色になることが多いです。
アクセントカラーに製品(KARTE)カラーの緑を使っています(赤はメインカラー、PLAID社のコーポレートカラーですね)。うまい!
大原則2:色のトーンを変化させる
たくさん色を使う代わりに、同じ色の中でもトーンを変えてみましょう。
このスライドの例では、同じメインカラー青色でも、1色ではなく濃い青~薄い色~中くらいと使い分けていますね。
PowerPointの操作方法でいうと、カラーパレットの横の色の使い分けも大切ですが、縦の色の使い分けを意識するとよいでしょう。
原則1:会社のブランドカラーに合わせる
大原則と同じくらい重要なルールです。やはり会社で決まった資料フォーマットがある方、コーポレートカラーがある方はそちらに合わせてください。
もし、三菱UFJ銀行が青色をメインカラーにして資料を作ったら「みずほ銀行ですか?」と突っ込まれることは間違いありません。
原則2:色が持つ印象に合わせる
色には、その色自体が人に与える印象・雰囲気・心理効果があります。例えば、赤だと情熱・熱さ、緑は自然・健康という具合です。この色自体が持つ印象に合わせてカラーを使いましょう。
例えば、ビジネス資料でよく使う青ですが、飲食店や食品卸の会社の資料で青色を使うのは基本的には避ける一方で(※青色は食欲を減退させる)、BtoB企業の大型商談のような資料では、青色はかなり好まれます(※誠実・清潔・落ち着きという印象がBtoBと相性がよい)。
◆各色の印象については以下URLなどを参考にしてください。
まとめ
カラー選定に興味がある方は、さらにステップアップして、色彩検定やカラーコーディネーターなど資格等にステップアップしてみるのもいいかもしれません。
出版・印刷業界に勤めている方はこれらの資格を取る方も、時々いらっしゃいますし、本当にカラー選定は奥が深いので、勉強し甲斐があります。
以上です。
次回はやたらと上司から言われる「パワポの格言」のお話です。