GPTsを使ってChatGPTをカスタマイズ①
先日、ChatGPTの新モデル ChatGPT-4o(Omni) が発表になりました。
それに伴い、これまで無料のユーザーはChatGPT3.5しか利用できませんでしたが、今後はChatGPT4やGPTsの利用が出来るようになるそうです。
GPTsについては、以前の記事でも少しだけ紹介しましたが、今回はGPTsとは一体何なのか、基本的な使い方、また教育現場で使えそうなアイディアをいくつかご紹介したいと思います。
GPTsの紹介
GPTsとは、Chat GPTを特定の目的に合わせて自分好みにカスタマイズできるサービスです。自分でカスタマイズすることができるだけでなく、他のユーザーが公開しているGPTsも使用することができるのです。また、GPTsを使うために別途費用は発生しません。
先述の通り、GPTsの公開後〜この記事の執筆時点ではまだ有料のユーザーのみが利用できる機能でしたが、今後(ChatGPT上の説明によれば、数週間以内)無料ユーザーにも解放されると発表されました。(公開されているGPTsの利用に限る。自分で作るのは引き続き有料ユーザーのみ)
GPTsの使い方
使い方は簡単で、画面左側にある「GPTをさがす」をクリックし、使用したいGPTsを選択したら通常通りに会話するだけです。
また、ネット上ではオススメのGPTsを公開しているウェブサイトも多いので、使いたいGPTsのURLが分かる場合は、そのまま目当てのGPTsを開くことも可能です。「サイドバーに表示する」を選択しておけば、次回から気に入ったGPTsをすぐに使用することもできます。
それでは、実際にいくつかのGPTsを紹介します。
子どもにもわかりやすくGPT
https://chat.openai.com/g/g-NpXOb3OJp-zi-domonimowakariyasukugpt
何かを児童や生徒に説明する際に、特に学年が低いときなどは、簡単な言葉を使って言い換えたり、身近な例を出して説明しなくてはならない場面があるかと思います。
そんな時に役に立ちそうなのが、こちらの「子どもにもわかりやすくGPT」です。
ここでは例として、三権分立について質問し返ってきた回答を通常のChat GPT-4oのものと比較してみました。
2つの回答を比較すると、確かに簡単な言葉を使用して説明していることが分かります。
先生方は教えるプロですので、授業で教える内容などで困る場面は少ないと思いますが、想定される学年よりも低い生徒に説明しなくてはならない場面や、生活の中での具体的な例を用いて説明しなくてはならないときなどにこのGPTsを知っておくと助けになるかもしれません。
また、学生が一人で使用する場面でも通常のChat GPTの説明文が難しいと感じた場合に役に立つでしょう。
Coloring Book Hero
https://chat.openai.com/g/g-DerYxX7rA-coloring-book-hero
このGPTsは画像生成の機能を派生させたGPTsで、簡単にぬり絵の画像を作ることができます。
小学校低学年くらいですと、テストが早く終わって手持ち無沙汰になってしまう児童がいますが、他にやるべき課題なども既に終わり、やることがないときなどに取り組めるようなぬり絵を用意しておくなどができそうです。
また、もう少し上の学年用にも、例えば単色の色鉛筆で物に光があたって影ができるようすを描写する練習をする為のイラストを作成したり、先生方のアイディア次第で使用する幅が広がりそうです。(ただし、イメージ通りの画像を生成する為のプロンプトの書き方は研究の必要があります。)
論破くん / 論破王!!ストローマン論者(ひろゆき風?)
論破くん
ストローマン論者(ひろゆき風?)
こちらは、なんでも論破してくるbot系のGPTs2種。
エンタメとしてではなく、実用的な使い方をするのであれば、何かについて議論する前に壁打ち代わりに使用して、自分の考えについて突っ込まれそうな部分についての考えを補強するような使い方が一般的だと思いますが、このGPTsをどのように教育現場で使うことができるか考えていきましょう。
教育現場で使えそうなアイディア①
中学、高校では反抗期の真っ只中で、対応に困る生徒もいるかと思います。正論で指導をしてもなかなか聞く耳を持たなかったり、真っ向から反論してくる生徒を相手に返す言葉に困った経験はないでしょうか。
そのような生徒になりきって、これらのGPTsと壁打ちをすることで、絶対に論破してこようとするAIならどのような切り返しをするのか参考にすることが出来るかもしれません(単に生徒と言い合いをすることが正しいかという部分は別ですが)
教育現場で使えそうなアイディア②
自己肯定感が極端に低く、どんなに励ましてもネガティブな言葉を返し、対応が大変な生徒とのやり取りを想定してみましょう。
これらのGPTsは、ユーザーが入力した言葉に対してどんな言葉でも論破してくるので、ユーザー自身に対してネガティブな言葉を言った場合は逆にポジティブな言葉で励ましてくれるような会話になります。それを逆手に取り、AIの切り返しを参考にしてみるというアイディアです。
自分自身が落ち込んでしまったしまったときや、失敗してしまったときなどに励ましてもらうということもできますね!
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はGPTsの基本的な使い方と、使い方の例をいくつか紹介しました。GPTsは約300万点以上が公開されており、一見、エンタメ要素が強めに感じるものもありますが、先生方のアイディア次第では、Chat GPTをより便利なツールとして使用することができる可能性を秘めています。
今後もGPTsの便利な使い方を紹介する予定ですので、記事へのスキやフォローをしていただけたら幸いです。
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