「オッドタクシー、観たよ。」2022年1月7日
・観ました。一言で言うなら、「登場キャラクターの人間性とかかわり合いを、細部に渡ってchillなヒップホップとテンポの良い会話で描いた物語」だった。
・あらすじとか設定は省略する。
・登場キャラクターについて。とにかく個性が濃い。タクシー運転手、大学生、日雇いで働いてる人、医者とかヤクザとかさまざまな職種の人が出てくる。そして、それぞれが単なる舞台装置じゃなくて、実際にそのへんを歩いていそうな一個人に見えるように、意識されて演出されていた。
・具体的には、出会い系アプリでの出会いに一喜一憂したりとか、SNSでひとウケ狙ってみたりとか。印象に残っているのは嫌なとこばっかだね。
・全体としての雰囲気も心地よかった。会話のテンポ感やBGMのチョイスのセンスがいい。
・会話を聞いた印象としては、普通のドラマ・アニメなどの作品と違って、緩急がしっかりしている。落語とか漫才の掛け合いのようなスピードと勢いをイメージするとわかりやすいかもしれない。作品内でも芸人さんを多数配役していたり、落語についての言及もあったし意識していると思う。
・BGMは全体的にヒップホップ調だった。主題歌を担当しているPUNPEEが劇伴の制作協力をしているのもあって、全体的に一貫したリズムが流れている気がするし、なんだかまとまってる感がある。
・特に言及しなかったけど、もちろんストーリーの展開も面白かった。個人的には観ていて成田良悟とか伊坂幸太郎の小説が思い浮かんだ。
・以上。さようなら。