“わたし”の大事さについて“わたし”にしか書けない文章で──アーティスト・駒澤零が綴る“公共性のない”独自視点
イラストレーター、音楽家、DJ・VJ、批評家……さまざまな顔を持つアーティスト
アーティストに執筆依頼をしたい、と考えていました。それも、活動範囲が横断的で、かつ「結局このひとは何のひとなのだろう?」と思わせるような独自性、ノンジャンルの人生を生きているひとに依頼したい、と。そんな活動形態のなかで生まれる、そのひとにしかない「妄想」の捉え方があるのではないか、と思ったからです。
「その活動は多岐に渡る」とある通り、駒澤さんの活動は実に多彩です。はじめに駒澤さんを知ったのは、音楽家・長谷川白紙以降の音楽シーンについて論じた
「Bendcore GUIDE BOOK」という同人誌でした。内容が興味深かったのはもちろんなのですが、『妄想講義』の執筆依頼をしようと決めたのは、駒澤さん自身が以下のnote記事に書いていた一文です。
「他でもない“わたし”が書く必要があるのか」……まさに、『妄想講義』が大事にしたいと考えているコンセプトです。他人からは「そんなの妄想じゃんw」と言われるものでありながら、けれども自分のなかでは確かなものとして存在するような思考、それを大事なものとして軽視せず、しかし同時に危うい状態にもならないように上手く使う方法を考えよう。それが『妄想講義』が「妄想」をテーマにした本として誕生した一つの理由です。
駒澤さんには、まさしく「妄想」の使い方について、それを重んじることの大事さを存分に書いて原稿をお寄せいただきました。まず、前半部分では駒澤さんが思う「なぜ「妄想する力」が必要なのか」が語られ、後半部分では「妄想」について漫画『ディグインザディガー』、イベント『自然の中で起きている素晴らしい現象すべて』(こちらは9/22、9/23にYoutubeで無料配信があります)、レーベル『KAOMOZI』といった多方面の活動が具体的なエピソードと共に紹介され「妄想」の有用性が納得できるのではないでしょうか。
ぜひ、その内容は『妄想講義 明るい未来の描き方と作り方』の中で、確かめてください。
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ちなみに、駒澤さんは先日2枚組の1stアルバムをリリースされました。こちらもぜひ!
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