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Final Stage 1〜[JISAIONE セッション・コラボ ]
"JISAIONE Session"は、「音楽・詩・小説・ナレーション等のセッション・コラボ」的企画。
Stage 1 ナレーション+サウンド
Stage 2 デモ曲1に歌詞を付けていただく
Stage 3 デモ曲2を仕上げて、他の素材とミニ・シアター的に組み合わせる
っていうような3本立て。
今回のnoteでは、Stage 1のまとめ的なものを。。。
Stage 1はー
音声読み上げソフトVOICEVOXを使用して、「活字素材をサウンドに乗せて読み上げる」ってことをしてみます。バックのサウンドはGarageBand(or Logic)のループ素材を積極的に使用。
というもの。以下の方々の作品を取り上げさせていただきました。作品を使用させていただき、ありがとうございました。
第1弾 cofumiさん 「点と線」
第2弾 紗羅さん 「魂のざわめき」
第3弾 PJさん 「Distant Rumble〜鼓動〜」
第4弾 チズさん 「初夏のうた」
第5弾 立山 剣さん 「時の歩みを遅くして」
ナレーションをしてるVOICEVOXの開発者は、KADOKAWAの子会社ドワンゴ(ニコニコ動画等手がける)のエンジニアで機械学習を使った研究開発をしているヒホさん。
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「活字作品を読ませる」ってことをするのには、このVOICEVOXは面白いツールだと思う。読みに「話速・音高・抑揚・音量・間合い」といったデータ要素があるってことを理解して色々なキャラに読ませてみると、自分で読む場合の参考にもなる。
ただ、これだけだと書き出した音声の処理が荒かったりする部分もあるので、「作品」的なものに仕上げるにはサウンドと合わせて活用する方がよりベターっていう印象。
そういったことから、VOICEVOXのナレーションのバックに使うサウンドやトータルな編集にはDAWソフトのGarageBandかLogic Proを使用。
「作曲」に興味のある活字クリエイターな人もいるかと思うのですが、まずこういったDAWソフトの「ループ素材を使って曲を作ってみる」ってのは一つの入り口になるんじゃないかと思う。
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DAWソフトには大抵「ループ素材」っていう短い曲や楽器のフレーズ、効果音のライブラリーがあって、それらをパズルのように組み合わせると簡単に曲になる。どこかから素材を拾ってきたり買ったりする必要もない。
第1弾のcofumiさんのものを例として見ると、そういうループ素材を組み合わせて基本的なものを作り、それらを参考にドラムはGarageBand / Logicに付いてるAIバーチャル・ドラマーに叩かせて、エレピのフレーズを弾いて乗せてアレンジしていった。
バーチャル・ドラマーに叩かせたり自分で弾いたりってことをしなくても、十分クオリティのあるものには仕上がるので、パズル感覚・ゲーム感覚で曲を作れる。
そうして出来たサウンドとナレーションを組み合わせる時、イントロとエンディングで曲を大きめ、ナレーション中は小さめってバランスにするってのはお決まりのパターン。
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上のショットは、ボリュームのオートメーションを表示したもの。
黄色い細い線はバックのサウンドの音量で、真ん中で低くなってる箇所がナレーション部分。フェードイン・アウトもこの音量調整で簡単に出来る。
cofumiさんのものは「トークがメイン」に扱ったので上記のようなボリューム処理をしたけど、他の作品は「曲の中のセリフ」的に音をより強調したのでこういうボリューム処理はなし。
全体を一括でフェードイン・アウト等同じボリューム変化をつけたい時は、マスタートラックのそれをイジる。
下のショットはチズさんのもので、マスタートラックで全体をフェードアウトさせてる。
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こういうった処理の他には作品すべて、ナレーションやそれぞれの素材のトラックに「プラグイン・エフェクト」が挿さっている。
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GarageBand&Logicのクリエイター・フレンドリーなところは、ループ素材でも楽器でもトラックを作るとプリセットでプラグインも挿さってくれるところ。
プリセットは「例」とも言えるし、「バーチャル講師」とも言える存在だと思う。こういうもの無しでサウンド・メイキングのノウハウを取得するのは非常に難しいし、基礎をイチから地道に学ぶってなると。。。莫大な時間と労力も必要になってくる。「プロになる!」って決意の元に専門学校に行って。。。とかじゃないなら、もっとライトな感じで入っていっていいと思う。
MacのGarageBandを中心に話をしてきたけど、iPhone版でもここで述べたようなことは大体出来るはず。
GarageBandってのは「フリー/タダ」のソフトっていうのではなく、「iPhoneやMacにセットで入ってる十分にモンスターでありながらユーザー・フレンドリーな「Logicの機能限定版DAW」で、iPhoneやMacはそういったソフトやアプリを扱うクリエイター・マシン価格のツール」って考えることも出来る。
Official髭男dismの藤原氏/YOASOBIのAyase氏/King Gnuの常田氏は、そのGarageBand Pro的なLogicを使ってヒット曲を量産している。
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セッション・コラボの詳細はこちら。