月曜日が訪れるエコー

毎日が月曜日。

と言っても、毎日が平日、という意味でなく

日曜日の後の憂鬱感が訪れるというエコー、エコー、エコー

先の見えないあらゆる虚脱感。

出勤日、登校日。

上司の嫌味な顔。

出くわす人身事故。

全ての負の感情があらわれる。

恐ろしすぎる、どんより、どんより、どんより

やっと仕事を終えたと思って

明日は火曜日

あと4日で土曜日なはずなのに

何故かあと5日働かなければならない。

火曜日を終えて水曜日になっても

今日の曜日はお月様。

カレンダーを見ても

全ての日付に赤字がない。

シフト表を見ても

何故か休日のマークが付いてない。

毎朝早くの目覚ましだけが鳴り響く、ジリリン、ジリリン、ジリリン。

出社して、同僚や上司や、他の誰に聞いても、異口同音。

「きゅうじつ? なんのことだ?」

その言葉の、エコー、エコー、エコー。

休めないなら、いっそ地球がなくなってしまえ。

隕石、地震、台風、マヤ暦、大王、会社の火事。

悪魔さん悪魔さん悪魔さん

私を助けて、私を助けて、私を助けて。

そんなふうに不幸を何度も何度もお願いするエコー、エコー、エコー。

やっとわかった。

助けて欲しいのに

いつの間にか多くの人の不幸が訪れる結果を求めてる自分を助けてほしいことに。

みんな幸福になれ。

頑張れ自分

ではなく

頑張れる、頑張れる、頑張れる、頑張れる。

ううん、それも違う。

落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて、落ち着いて

無理しない、無理しない、無理しない、無理しない

休み休み、休み休み

それでもやらなきゃいけないときに踏ん張っている自分に

ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう。

そんなふうに、不幸よりも一回だけ多く頭の中でエコーさせたら

いつの間にか休日が訪れていたそうな。

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