神宮外苑再開発に石丸は興味がないらしい。
まるチャンネルを観てみた
石丸伸二が自身のyoutubeをやっている。政治家というよりも元々youtuber(しかも迷惑系)のようなものだったが、安芸高田市長を投げ出し、売名のために東京都知事選への出馬を模索するうち、(当選するつもりもさらさらないため)職のない空白期間、収入と発信の場を求めて割のいい副業(本業?)を見つけた形だろう。うらやましことに登録者数は(確認した時点で)26.5万人。世も末である。
都知事選の争点にすべき『神宮外苑再開発』
実のところ、僕は石丸の動画をあまり観ない。批判すするためにどうしても観なければならないときだけ、必要な箇所だけを観る。あるいは僕と同じく石丸を批判しているyoutuberの動画などで情報収集するのが常だ。理由は不快だから。彼の安芸高田市議会での頓珍漢な答弁や定例記者会見での中国新聞への当たり屋的行為は目に余る。良識のある大人のすることではない。
まるチャンネルも今回、初めて観た。ひどいものだった。
石丸は以前から神宮外苑の再開発の是非に対して興味のない姿勢を見せてきた。「法律にのっとった手続き」「都にできるのは(既に)提案だけ」と繰り返す。今回の動画では別の切り口から意見を述べている。
蓮舫氏が都知事に当選したら神宮再開発の是非を「都民選挙」で決めると掲げたからだ。これに対して石丸は「金がかかる」「50億かかる」と切り捨てた。
金の問題ではない
金の問題は重要だが、神宮外苑再開発はその次元を超えている。開発を行う三井不動産には都庁から14人も天下っている。利権政治を許すか、許さないか。そういった民主主義的な問題が問われているのだ。安芸高田市市長時代での具体的な功績を対立候補者から問われた時「中高生が政治に興味を持つようになった」(これも頓珍漢な返答だったが)と答えた石丸である。これこそ都民に政治参加を促す、最高の素材ではないか。50億かかっても、都民が自分自身こそ主権者だと気づき、政治参加をしてくれるようになれば安いものだ。「利権催事を許さない」と語った石丸だが、そうした考えはないようだ。
にじみ出る歪んだ人間性
まるチャンネルを観て実感したことだが、石丸はかなり歪んだ人格の持ち主である。街頭演説や都知事選に限っての討論会なんではうまく隠せているが、油断しているためか、動画ではその一端をのぞかせている。
誰かを批判するときのゆがんだ笑み。外苑再開発の都民選挙について語った後つぶやいた「アホか」という言葉。東京都知事選に出ている人間の公的な配信中の言葉とは思えない。こういった姿こそが、名誉棄損の裁判で負け、ポスター代踏み倒し裁判で負け、それらの裁判結果を受けて反省や損害を与えた相手に対して、謝罪を一切しない石丸伸二という男の本質である。