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ATEEZの識別

▽EXOの識別をしようと思って、なかなかできず、そのうちTXTが自然にできて、ノーマークだった(単純に知らなった)ATEEZが次にできた。7月下旬。識別できると視聴できるコンテンツが増えて楽しい。

▽入り口は、ジェジュンのトーク番組に、ATEEZの3人、ヨサン、ウヨン、サンが出ていて、サンが美味しそうにぱくぱく食べているのがかわいかったのと、ウヨンの作為のない発言と表情が人たらしだなと思って、感心したこと。このときヨサンは胃腸の調子が悪く、もともと食べる予定はなくて、志願して少しだけ食べていた。これまた気遣いの人だ。

▽そんなわけで最初に認識したのはサンだが、しかし体格が変わっているようで、あとパフォーマンスというなぞの(これまで認識したグループにはない)ポジションということもあり、いまいちつかめず。ウヨンは、化粧でかなり変わるので、これまた見つけられず。
ヨサンに至っては、ジェジュンとのトークでは自分はビジュアル担当だと名乗っていたのだが、そのときの体調の低調さもあっていまいちこの人がなぜビジュアル担当なのかわからず、これまた認識が遅れた。

▽結果的に、最初に認識できたのはホンジュン。リーダー。海賊コンセプトのATEEZではキャプテンと呼ぶらしい。
意思の宿った、ヴィジョンを描いて多くの人を率いる人の持つ、強い瞳。若くしてベンチャー企業を立ち上げて話題を呼んだ業界の風雲児、みたいな雰囲気。一人だけ抜けて、ステージパフォーマンスが達者(他の人ももちろん上手いが一段違う)。背は低めだが大きく見える。カリスマという評はわかる。おしゃれ。話しているときは落ち着いていて、的確な人だなと思う。意外とほほえむし、にこにこしてる。意外とアイドル的なふるまい(愛嬌など)を積極的にやる。

▽ユノ。海賊っぽくない。他のグループにいても違和感のない、さわやかな好青年。甘い雰囲気のかっこよさ。背が高くて、歌も癖がなくてうまい。安定して話もできる。感じがいい。ホンジュンがBTSで言うところのRMさんだとすると(大きい会社でない所属会社でグループ結成の起点になっていること、リーダー、ラップ、作詞作曲、頭のよさ、視野のひろさ、おしゃれなところ、など)、ユノはJINくんっぽい(HIPHOPグループに育ちのいい穏やかな好青年がなぜか混じってる感)。柔和な笑顔の大きな青年という点では、SHINeeのミノ(ミンホ)ともイメージが重なる(ミノのほうが筋肉があるけど)。

▽ソンファ。最年長。とはいえ、ATEEZは年齢の幅の小さいグループだし、実年齢だけでなく性質的にも年齢差の感じは薄い。変わったデザインの(アシンメトリーだったり網だったりの)服装が似合う、ジェンダーレスな美しさの人。細身。宝塚っぽいという評に納得。

▽ジョンホ。マンネ。がっしりしてる。ほぼ一人で歌ってると言ってもいいくらい、これまで認識したグループの中では偏って割り振りの多い、メインボーカル。もちろん一人で歌ってるわけはないのだが、(ラップのホンジュンとミンギは除いて)他のボーカルは通常のパート割りの長さなのに対して、ジョンホは一人だけ長いし、一人で担う、終盤の盛り上がりどころの腹を折って長く発声し続ける(全体のベースになる)パートもある。この偏った割り振りがATEEZの特徴の一つだと思う。

▽サン。素直な、顔にいろいろ出る人。大きいけど、みんなにかわいいと思われるだろうなと思う。メンバーも反応や困った表情が見たくなってかまう(いじる)のだろう。

▽ヨサン。歌うと意外と声が低い。カラコンや化粧が映えて、ステージの映像をみるとビジュアル担当というのがわかる。トークやなんかだと、マイペースで、かっこいいというよりは変な人だなという印象になる。きれいな小顔の変な人という意味では、スキズのリノと重なる(リノのほうが少年味がある顔だが)。

▽消去法のミンギ。顔がなかなか覚えられないのは、サングラスをかけたり前髪で隠れていたりするせいもある。一方で、声(発声法)は特徴的。低く、癖のあるラップ。ホンジュンの速いラップとの交替がATEEZの歌唱の一番の魅力だと思う。背が高く、柄の悪い格好が似合う(海賊というかヤンキー)。顔も全身もすっきりしていてかっこいいのに、いたいけな犬のようでもある。犬といえばサンもトークなどでは大型犬感がある(大型犬といえばセブチのミンギュだ)。

▽ウヨン。ジミンちゃんのファンらしい。BTSのカバーをするときはそんな似てないけど、たまに似てる。騒がしい。というかうるさい。顔が崩れるとか気にしないのか、早口ですごいしゃべる。ちょっとびっくりした。しゃべってないとき、ジミンちゃんがよぎる瞬間がある。ステージ上では自分なりの解釈があってこだわりが強そう。意外と照れ屋のようだ。

▽ステージ、特に屋外や、大きい会場でのステージパフォーマンスがよい。最初からギアを入れていて、かつ、がんがんボルテージをあげていく(BTSのメンバーは個人差はあるけど全体的にスロースターターだと思う)。生歌、生のパフォーマンスに自信があって、好きでもあるんだろう。生き生きしてる。逆にテレビのパフォーマンスだと(人数も多めだし、大きい人も多いので)狭そうに感じてしまう。
配信はサービス過多でなく、あっさりしてる。いい意味で雑。素朴で等身大。韓国国外の出身者がいなくてソウル以外の地方出身者が多いのもBTSと重なる(方言バージョンの曲があって知った)。それから、大事なこととして、トンチキな(それでいてもちろんかっこいい)曲がある。広域アジア的な音やリズムの曲がある(アメリカ風味の強いグループとはそこが違う。BTSはアジアとアメリカのどちらも強く持ってて、曲による)。
BTSのカバーを後輩グループがするとだいたいかわいい方向になってHIPHOP色が薄れる気がするが、ATEEZは、というか特にミンギの声が、独特な癖をつけていて面白い。ミンギの声は魅力的で唯一無二感があるが、本人は自信なさげに見える。
既存の路線を上手に後追いするのでなく、道のないところを開拓しようとする(航海に乗り出していく)気概のあるグループ。イケメンすぎて二次元感やファンタジー感の強いグループが多い中(それはそれで面白いけど)、生身の人間の、意志と感情と身体で突っ切ろうとしているのが面白い。意志はホンジュンが、感情はウヨンが、身体はサンが体現していると思う(もちろん全員で全部分け持っているんだろうけど)。
曲は、個人的にはWORKが好きです。分類としてはラテン調というらしい。

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