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長野県塩尻市「建國神社」

長野県塩尻市「建國神社」

この子達は、皇紀二千六百年記念で奉献された狛犬です。

皇紀二千六百年の文字が台座に見える


皇紀二千六百年というのはですね、昭和15年のことです。
詳しくは、「山梨県北杜市 逸見神社」の記事をご覧ください。

ところで、私はこの度、新しい単語を覚えました。
岡崎型です。
昨今の狛犬界では昭和型ではなく、岡崎型って言うそうです。私は円丈師匠の御本から狛犬の型の知識を得ておりましたので、ついぞ知りませんでした。
おそらく、これが岡崎型なのかと思います。

さて、建國なんて、大層な名前の神社ですよね。
ケンコクの神社!
建の字が入っているので、建御名方命を祭る神社であることは明白です。ご神紋も諏訪梶でした。この辺は、本当に建御名方命が祭神である確率が高いですね。
諏訪大社の偉大さが伝わってきます。
その神社を守る狛犬も使命感が伝わってくるかのような堂々たる顔立ちです。
尻尾は、ふさふさ型ではなくて、尾の真ん中に彫り込みのあるカタチ。
まっすぐに伸びた少し筋肉質な脚が美しいです。

吽の口から覗く牙が強そうに見える
正面からも堂々としている


こちらの狛犬は、近くにある三嶽神社と造形が似ている狛犬です。
あちらは、昭和16年なので、ここの一年後に作られたようです。

三嶽神社、拝殿前の狛犬
建國神社狛犬。こっちの方が顔立ちがシャープ。

こうやって見比べると、体つきは似ていますが、顔立ちが全然違いますね。
三嶽神社のほうが、目がギョロっとしてます。あと、鼻が大きい。
たった一年差なのに、体についた苔やらなんやらで随分と時代に開きがあるように見えますね。
お近くをお通りの際は、徒歩圏内なのでぜひ訪れてみてください。おそらく15分くらいです。

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