見出し画像

ミュージカルSIX on Broadway

※2020年2月の記事です。


SIXそのものの感想は以前記事を書いたんですが(ミュージカル SIX )、今回はブロードウェイ版を見てきたのでその感想などなどです!
ブロードウェイ版と言ってもボストンでのキャストと同じ、USキャストですね。その前にやってたシカゴ公演とかも同じだと思います。

<ブロードウェイ版について>

チケットの取り方などは他のブロードウェイミュージカルと同じなのでそちらを参照してください。
私が行った時は初日週だったせいか入場列が劇場入り口からコーナーを曲がってさらに途中まで伸びていて15分前に到着すると席に着いた時点で5分前くらいだったので、チケットを持ってても30分前に到着しておいた方がいいなと思いました。グッズ売り場は1階と2階の両方にあって、劇場前でもパンフやマグカップなど限られた種類ですが小さなグッズ売り場ができていたのでパンフだけでいい人は外で買っておいてもいいかもしれません。
公演グッズはブロードウェイ版になって大幅に追加されました!!クイーンズ一人ずつについてのトートバッグ、ピンバッジ(セットで買うとちょっとお得)、ポストカード(これはセットのみ)、ロゴトートバッグやマグカップも私が前に買ったものとは違うデザインになってました。(私が買ったのはロンドンで売ってるやつなのかな~)ピンバッジもポストカードも各ソロ曲のフレーズをデザインしたものですごくかわいいので嬉しいです。
フィナーレ後の曲・MegaSIXはロンドンだと撮影OKのようですが、ブロードウェイは全面的に撮影禁止でした。

<ブロードウェイ版になって変わっていた演出など>

全体的に表情のつけ方が大仰になっていた気がします。とくにキャサリン・オブ・アラゴンとキャサリン・パーがそんな感じしました。ブロードウェイのお客さん用にチューニングされてるのかな?と思っていて、それ自体は合っていたと思います。キャサリン・パーってそんな表情するんだ!とちょっとびっくりしたもので。
バンドメンバーはベースの人だけ変わってる気がするなと思ってさっきプレイビルを見比べてたんですが、やっぱり変わってました。
照明はブロードウェイの方がキラキラ感がアップしてた!セット自体も電飾がついてて、曲や場面に合せて光る感じになっていました。キラキラしてるのでコンサート感が強くなってたな~と思います。
一番変わってたのはアン・オブ・クレーブスの衣装ですね。ますアン・オブ・クレーブスのソロ曲の途中でジャケットをばっと脱いで丈の短いタンクトップ姿になるという演出があるんですよ。今回ブロードウェイ版を見てますアン・オブ・クレーブスの衣装がなんかゴツくなってるな?こんなんだっけ?と思ったら、ソロ曲の途中でジャケットも下のショートパンツ部分も脱いで(というか外して)赤スパンコールのレオタードみたいな格好になる演出に変わってました。これまでのUSツアー公演は衣装も基本的にロンドン公演のと同じなはずなので、これは今のところブロードウェイのみの演出なんじゃないかなと思ってます。以前の衣装はショートパンツ+黒タンクトップ+赤ジャケットだったのが、ブロードウェイ版では赤スパンコールレオタード+ショートパンツ+ジャケットなのでゴツく見えたのかも。で、ジャケットだけ脱ぐ場合は確かカテコまでずっと脱いだままだった覚えがあるんですが、今回はキャサリン・ハワードのソロ曲の冒頭でそっとはけて衣装をつけ直して途中で加わる感じになってました。
ちなみに私が見た回で、アン・ブーリンのソロ曲の時にアン・オブ・クレーブスのショートパンツ部分が外れちゃったハプニングがあったんですよ。曲のラストで「脱げちゃった(笑)」みたいな感じでキャサリン・ハワードに見せてたのが可愛かったんですが、えっこれどうするのかな?私だったら次のジェーン・シーモアのソロ曲の時にこっそり着直すな~などと思って見ていたら(2番サビまで他のクイーンズは後ろで座ってるだけなので)、そのままはけてジェーン・シーモアの曲が終わったあとで衣装を付け直して登場してきました。なので、なるほど2着目があるんだな!と思って見ていたところ、アン・オブ・クレーブスのソロ曲で脱いだのがジャケットオンリーだったんですよ。つまり2着目のショートパンツは早替え用ではないやつだった!ということが判明し、なんかお得な気分でした。まあ演者にしたらハプニングはないに越したことはないでしょうが…。
それからキャサリン・ハワードのソロ曲がなんか凄味が増していた気がします。曲のラストになるにつれ泣き叫ぶような感じで哀れさがすごくて曲が終わったあと客席が一瞬静まり返るんですよ。前見たときはそこまでじゃなくて、なんか気付いたら追い込まれていた…みたいな感じだった気がします。どっちも好き!なぜなら私は今キャサリン・ハワードに恋をしているので…本当にかわいい…好き……。

<変わったところじゃないけど何回か見て気付いたこと>

・全員メンバーカラーのネイルをしてると思ってたんですが、アン・オブ・クレーブスとキャサリン・パーだけ生爪(かどうかはわからないが透明かも)じゃなかったですか?他はみんな自分の色で塗ってたように見えました。
・全員でかいリングタイプのピアスしてるけどアン・オブ・クレーブスだけアシンメトリーだった。
・I don't need your loveの流れでずっと「ヘンリーの7番目の妻を知ってる?」って聞いてるんだと思って(7人目??)と思ってたんですが、ヘンリー『7世』の妻だと気付きました。つまりなんでヘンリー8世の妻たちだけやたら有名なのかというと6人もの女性と結婚したからであって、だから6人で競い合うのは意味がないんじゃない?ってことですよね。(妻が1人とか2人だったら競い合う前にまず有名になってない)
・ラストの曲「SIX」を歌う前のくだり、結局自分たちの歴史が変わるわけじゃないよね、解散かいさーんみたいな感じで解散しかけたあと、だけど今夜は自分たちのコンサートだし、だからちょっとだけ自分たちのストーリーを書き変えたものを歌うねっていうことだったんですね。(たぶん)なので「SIX」の歌詞はこんな風だったらよかったなっていう内容になってるんだな!と気付いてから歌詞を見直すと味わい深かったです。歌詞読み直したらとくにジェーン・シーモアのパートがよかったな~。息子と一緒に家族でバンドを組んで「The Tudor Von Trapps」(サウンドオブミュージックのトラップ一家のパロディかな?と思うんだけど)って呼ばれるようになってるかも!冗談冗談、「the Royalling Stones」ね(補足するまでもないがローリングストーンズのもじり/彼女のソロ曲はHeart of Stones)っていう歌詞、ジェーン・シーモアがこういうギャグを言うのがめっちゃいいな~って思うし、そのあとのジーン・シモンズのポーズ(ローリングストーンズじゃないんだ?)が本当にかわいい!
・ジェーン・シーモアがダンス苦手なこといじられてるのにやっと気付いた。ハウスオブホルバインで謎のロボットダンスしてるの好きだよ。
・気付いたことじゃないんですが、キャサリン・ハワードのソロ曲の歌詞「I'm a ten amongst these threes.」の意味がわからなくてモヤモヤしています。グッズになるくらいだからすごく大事なフレーズなはずなので意味を知りたい……。ご存知の方いたら教えてください。


こんな感じで久しぶりにUSキャストのクイーンズに会えて幸せでした!もう一回くらいブロードウェイで見たいな~と思っていたところ、平行してシカゴでもやるっぽいので別キャスト見たさにそっち行くかもしれません。今回初日週だったからかアンダースタディの人は全然見られなかったんですよ。まあUSメインキャストを見たかったから全然いいんだけど。あと年末にはロンドン公演見に行きたいなーと思ってます。オーストラリアキャストも気になってる!