風俗嬢に恋をしてしまった話 第3話

第3話「夢で逢えたら」

その日の夜、素人童貞と報告会。

あのときのことを考えると眠れない。

もう完全に好きになってしまっている。

明日は仕事なので眠らなければ…。

気が付けば午前1時。

「夢で逢えたら」と切に願い眠りについた。

午前6時半

私は仕事のため起床。

午前7時

出社。

どうやら素人童貞は眠っているようだ。

素人童貞は8時頃帰ったらしい。

この日はひどかった。

なにがひどいって、全く仕事が頭に入ってこない。

終日ボーッとしていたと思う。

理由は言うまでもない。彼女のことをずっと考えてしまっていた。

一日中モヤモヤした感じがしてて一緒に働いてる先輩にもこの話をした。

だが、「お前、風俗嬢はやめとけ。」

あぁ、そうじゃないんだよな。
風俗嬢がいいとかダメとかの話しじゃないんだ。私が話したいことって。

この気持ちを話したかったんだ。
だけどやめとけって言われた時点でその先を話す気がなくなって途中で話すのをやめた。

より一層モヤモヤが増した。

まあどうにか仕事を終え帰宅後…

もう一度会いたい。

会わないと後悔する。

そんな気がした。

気付けばケータイを手にし、お店に予約の電話をしていた。

「明日20時からAちゃん80分でお願いします。」

もっとゆっくり話したかったし、聞きたいこともあったので前回より20分多くした。

明日が楽しみだ。明日だけ仕事頑張れそうだ。

そしてAちゃん、明日が出勤最終日だ。

これで会うのが最後になる。

今度こそもう会うことはないのだろう…

次回
第4話「広がる髪もスカートも抱きしめたい」

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